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有村智恵、悔しさひとしおの最終組決戦

「廣済堂レディス」最終日、首位の横峯さくらを追いかけて最終組で回った有村智恵は、スタート時の3打差から、2打差に詰め寄るのがやっとだった。相手は過去10勝、自身は今年の優勝を合わせて通算2勝。確かに、実績にはまだ差が存在する。

「横峯さんとはプロデビュー前から何度も一緒に回っていて、時々短いパットを外したり、ドライバーを曲げたりするイメージがあったけど、今週は一回もそういうのが無く、危なげなかった」と有村。特に差を感じたのは、100ヤード以内のアプローチ。横峯のカップをかすめるようなアプローチに対し、「全体的な自信が無くて、距離感も良くなかった」と、自身の未熟さを認めざるを得なかった。

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それでも、やられているばかりではない。「最終組で負けたのは、去年の10月(IDC大塚家具レディス)以来だったので、久々に悔しいです。次こそは勝ちたいです」と、闘争心に火が点いたことが何よりの収穫だろう。「こうやって、良い試合が出来るように頑張りたいです」という謙虚な言葉の裏に、固い決意が秘められているようだ。

有村といえば、ホールアウト後に自ら率先してギャラリースタンドにボールを投げ入れる姿が印象的だ。他の多くの選手が遠慮からか、そういったギャラリーサービスをしない中で、いくつもいくつもボールを投げ入れ、ファンの歓声を浴びている。そんな地道な努力が報われる日も、きっとそう遠くないはずだ。

2009年 廣済堂レディスゴルフカップ



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