世界ゴルフ殿堂入りなるか?単独首位のL.デービース
2007/11/02 18:17
先週行われた「ホンダLPGAタイランド」では、4日間を71-66-66-65の通算20アンダーで回りながら、72ホール目にS.ペターセンにイーグルパットを沈められ、1打差で優勝を逃したローラ・デービース。「先週は久しぶりにグリーン上で泣きそうでした。彼女(ペターセン)のパットが入ったときは、まるでお腹を蹴られたようなショックを受けた」というデービース。それは単に6年ぶりの優勝を逃したというだけではない。
世界ゴルフ殿堂入り(LPGA現役選手部門)という、ゴルファーなら誰もが憧れる栄誉を前に、デービースがクリアしていない基準がひとつだけある。それは、メジャー優勝を2ポイント、その他の大会での優勝、ベアトロフィー(年間最少打数賞)、ロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーの獲得を1ポイントで換算して、27ポイント以上を獲得するというものだ。
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デービースはこれまで、LPGAツアーで通算20勝、メジャー4勝、1996年にロレックス・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得しており、合計25ポイント。先週優勝出来ていれば、残りのポイントを1ポイントに減らすことが出来たのだ。
ツアーデビューから今年で19年。抜群の飛距離だけでなく、大きな体、独特のスタイルは多くの熱烈なファンを持つ。「ティを使うと曲がりそうだから」と、ドライバーを打つ時にもティペグを使わず、アイアンを器用に使って芝を盛り上げ、その上に球を置いてショットを放つ。その仕草だけでも一見の価値はあるだろう。
「良いゴルフが出来るのは近いと確信していたが、今日はそれを証明できたと思う」というデービース。過去7勝と相性の良い日本ツアーで、先週の借りを返し、殿堂入りに近づくことは出来るだろうか。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka