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20年の記念大会に予選を突破できて良かった!森口祐子

国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディストーナメント」は、今年20回の記念大会として開催されている。その第1回大会にも出場しているベテランの森口祐子が、通算イーブンパーの24位タイで決勝ラウンドへ進出を決めた。

今回森口のキャディを務めているのは、長男の関口建夫(せきぐちたけお)くん(22歳)だ。建夫くんは現在大学の歯学部4年生。高校まで陸上部に所属していたため、ゴルフを始めて5年しか経っていないが、ハンディキャップは「1」という腕前。あくまでも趣味としてゴルフを楽しんでいるため、プロゴルファーになる気はまったくないと言う。

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森口親子のラウンドを見ているといつも何かを話している。その内容を聞くと「私のゴルフを分かっているので、ショットごとになんでミスをしたかとか、状況別にどんなショットが要求されるかなど息子に相談することもあります」。

今大会の森口は、初日はショットが良くてパットが決まらぬ状態で1アンダーをマーク。そして時折大雨の降る2日目のラウンドは、ショットが悪い中、パッティングでしのぎ1オーバー。「最後、18番のバーディパットはショートしてしまって、思わず息子に怒られちゃいました」と笑いながらラウンドを振り返った。

そして森口は、なにより20回の記念大会で予選を通過した喜びを感じている。「第1回大会には、今日キャディをしてくれている息子が2歳だったのですが、会場につれてきたんです。そして、この年に長女が生まれていますので、娘もちょうど20歳になりました。こうして20年も大会を続けてくださるのが嬉しいです。トーナメントを開催してくださってありがとうございますという気持ちなんです」。

ツアー通算41勝、永久シードを持つ森口は、女子プロゴルフがまだ世間的な認知の低い時代から戦ってきた。ベテランの森口ならではの熱い思いを感じずにはいられない。昨年は4試合しか出場せず、いずれも予選落ち。今年も同じくらいのペースで試合に出場する予定だ。

「試合で優勝したいとか、強い気持ちはもうないですね。今すぐにツアー出場を辞めてしまっても悔いは残らないと思います。でも、こうして予選を通過できたりすると、やっぱり嬉しいですね」。樋口久子(現LPGA会長)や岡本綾子の下の世代として活躍してきた森口は、現在解説などの仕事もこなしている。今後、森口はLPGA(日本女子プロゴルフ協会)を支える人材の一人になるだろう。若手選手の台頭はもちろん必要なことだし、ベテランプロはその知識と経験で協会を益々盛り上げて行って欲しい。



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