野次にも負けず・・・大山が2位タイに浮上
2007/03/10 00:00
アコーディア・ゴルフ レディス2日目、地元宮崎の期待を一身に背負う大山志保は、前半こそボギー先攻の苦しいゴルフだったが、7番以降5バーディを奪う猛反撃を見せ、首位と5打差の2位タイまで浮上した。
地元の応援、それは温かい励ましの言葉だけではない。この日は3番でボギー、4番、5番と連続でバーディチャンスを外すと、ギャラリーから「なにやっちょっとかぁ!」と、宮崎弁で野次が飛んだ。「きっと、私と同じ気持ちで応援してくれているんでしょうね」。大山は声の主を責めることはなかったが、「一番悔しいのは自分なので・・」と困惑気味に話す。続く6番は3パットのボギー。さすがにこの時は、誰からも責める言葉は出なかった。
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だが、そこからが新女王の真骨頂だった。「色々試行錯誤していた」という7番で4mのバーディパットを沈めると、9番でも「ラッキーでした」と、10m以上のロングパットを沈めてバーディを奪う。折り返した後半は3バーディノーボギー。結局、一気に3つスコアを伸ばして、最終日最終組に飛び込んだ。
今年に入ってメンタルの強化に取り組んでいるという大山は、「気持ちの切り替えが上手くなったけど、その反面気合が入らない」と、現時点での違和感を口にする。「ボギーを打っても悔しい気持ちが沸いて来ないんですよ」。良薬は口に苦しというが、この日の野次は大山にとっては良い薬だったのかも知れない。
「5打差ありますけど、ゴルフは何が起こるか分からないので。私は諦めませんよ」。最終日は最終組でトップの木村と直接対決。地元の熱い応援も追い風にして、新女王が今季初優勝に挑む。
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka