諸見里しのぶ「今年はちょっと違いますから、見ていてください!」
国内女子開幕戦となる「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は、今週金曜日から始まるが、火曜日の指定練習日に多くの選手が会場に姿を現した。その中に、地元沖縄出身で、主催のダイキン工業株式会社とスポンサー契約を結ぶ諸見里しのぶの姿もあった。
諸見里は大きなマスクをし、「ゴホッ、ゴホッ」と咳を連発。聞けば先週からインフルエンザに病んでいるという。この日も体調不良を理由に、ハーフ(9ホール)ラウンドで引き上げるつもりだったが、思った以上にコース内の進行がスムーズだったため、勢いで1ラウンドしてしまった。
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ラウンド中、諸見里は咳こみながらも「今年は一味もふた味も違いますから見ていてくださいね」と意気込んで見せた。2年連続2度目のワールドカップで掴んだ自信。そして、オフの間のトレーニングの達成感が、その表情ににじみ出ていた。
それを一緒に聞いていた江連忠コーチも「普通にやっていれば賞金女王は取れる!」と太鼓判。普通に?と思い、少し詳しく聞いてみると「シーズン途中で精神的に躓かなければね」と解説してくれた。それを聞いて「今年はその辺も大丈夫なんだよね!?」と諸見里に訪ねると、「私もそこだけが心配なんですよね」と、なんともずっこけるような答えが返ってきた。
気合いだけが空回りすると、精神的に追い込まれてしまうケースはよくあることだ。諸見里の場合、これまで幾度となく精神的な脆さが取りざたされてきた。しかし、今年は、今まで以上の練習量と自信で、精神的な弱さも克服するつもりらしい。
開幕戦はホステスプロとしても結果が期待されているが「期待されていると意識してしまうと良い結果がでないので、ある意味開き直って試合に挑みます」。と意気込みを語る。全37試合「全部勝つつもりで行きます!そして最終戦でも優勝したい・・・」今年は誰が賞金争いで抜け出すか予想もつかない状況だが、インフルエンザに苦しむ諸見里はスタートダッシュを決められるのだろうか。(編集部:本橋英治)