最終日もダブル姉妹対決!!
国内女子ツアー「廣済堂レディスゴルフカップ」の2日目。朝から冷たい雨が降りつける中、最終組でスコアを伸ばしたのは、寒さ対策にアンダーウェア、さらにお腹と背中に使い捨てカイロを貼り付けてラウンドした中島真弓だった。
5アンダー2位タイでスタートした中島は、5打差で首位を走る飯島茜にじわじわ迫り、2打差の7アンダー単独2位で最終日を迎えることになった。初日は自身の32度目の誕生日を好スコアでラウンドしたが、この日はその勢いを保っての優勝争い進出。「体力がないので、どこまで集中力を維持できるかわかりませんが・・・」。この2日間、中島をキャディとして支えているのは4歳下の妹、佳奈子さんだ。
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普段は弟の徹さんがキャディをしているが、今回は都合が悪くゴルフの仕事をしていない妹さんが借り出された。3週前に行われた「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」以来2度目の経験となる。前回は「お姉さんの歩く速度についていけなかったので、今回は遅れをとらないように心がけています」という佳奈子さん。
この日同じ最終組でラウンドした飯島のキャディも妹の遥さん。ということで、周囲からは姉妹対決という見方をされることだろう。中島は「妹はゴルフが専門ではないし、飯島さんのところの妹さんはキャリアも違うし、しっかりしているし・・・」と対決には及ばないといった感想を漏らす。
実際、ラウンド中の行動も全くことなる。飯島姉妹は2人でパッティングラインを読み、ショット際もスタンスの向きを毎回チェックする。そして、少しでも姉が間違っていると『ちゃんと私の言ったことをしてよ!』など厳しい激が飛ぶ。中島姉妹は、ラウンド中ほとんど会話をせず淡々と姉がボールを打つ。顔が良く似ているので、姉妹だと分かったが、一見、他人どうしかとも思うほどの接し方だ。それでも姉妹同志、幼いころから気持ちは通じているはず。最終日、どちらの姉妹が最後に笑うのだろうか(編集部:本橋英治)