古閑が影の立役者?初優勝に挑む原江里菜
2008/08/16 19:04
「最近は、あと5~6試合は優勝しなくても良いかなって思えるようになってきたんです」と、初日を首位タイで終えた原は、日課となっているクールダウンのトレーニングをやりながら話してくれた。「だって、ここまで1勝を目標にずっとやってきて、もしそれを達成したら、目標が無くなっちゃうじゃないですか。ミヤギテレビ杯辺りで勝てたら、友達も沢山いるし、最高ですね」。
現在の好調さを裏付けている言葉だと思った。焦らなくても、近いうちにチャンスは来る。自分のゴルフに対する、自信と余裕が感じられた。
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大会2日目は、その言葉を上回るようなプレーを見せ、一気に単独首位に浮上。2位に6打差をつけ、初優勝に大きく前進した。「トップにいるっていう実感はあんまりないし、今までより気負っている感じはしないです」。大勢の記者を前にしても、原の言葉は変わらなかった。
今大会、原はペアリングにも恵まれている。一緒に回るとスコアが良いという古閑美保と全美貞と初日同組。2日目も古閑と同組で自己ベストを叩き出した。そして、最終日も古閑と一緒だ。古閑もそのことは承知で、「私と回ると回りやすいのかな。廣済堂で飯島さんが『62』を出した時も一緒だったし」と、プチ自慢?原にとっては嬉しい組み合わせだが、飯島も同じ最終組に入っているだけに、油断は禁物かもしれない。
いずれにせよ、あと1日。今年初めから考えているという原の優勝スピーチが、いよいよ聞けるかも知れない。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka