金田久美子「簡単に通るよりは良かった」
2008/10/25 20:34
昨日、今季最終戦の「IDECレディースカップ」を終えたステップアップツアー。宅島美香(22歳)が、2日目に4打差をひっくり返す逆転勝利で優秀の美を飾ったが、その前週は森桜子(18歳)、さらに前週は櫻井有希(19歳)と、20歳前後の若手の勢いがそのまま結果となって現れた。
本来ならば、そこに混じって優勝争いをしていてもおかしくない金田久美子(19歳)だが、今年のプロテストに失敗し、今はまだアマチュアの肩書きを背負っている。とはいえ、「レギュラーツアーで優勝したら気になるけど、ステップはあまり気にならないですね」と、ジュニア時代から凌ぎを削ったライバル達の活躍も、まだ金田の心情は揺さぶってはいない。
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「もともと自信家ではなくて、世界ジュニアの時とかも、予選落ちしたらどうしようって思っていたんだけど、気がついたら勝っていたみたいな。自分で自分にプレッシャーを掛けると、いつも良かったはずなんだけど、それが初めて裏目に出ましたね。トップ通過しか考えていなくて、初日終わったら、2日目になんとか巻き返さなくちゃって…」。
「めっちゃ落ち込みました」というプロテストの一件も、今はようやく腑に落ちた。「色んな勉強になりました。これを良い方向に繋げていければ、簡単に通るよりは良かったと思えるし。」そう話す金田の表情は、確かに晴れやかなものだった。
次の目標は、来年の出場権を決めるQTだ。すでにファーストは突破して、まもなくセカンドが開催される。今週の「マスターズGCレディース」でも、きっちりと予選通過を果たし、2日目を終えて17位タイにつけている金田。「QTも近いので、自信をつけられるように頑張りたい。目標はベスト10です」。今は、しっかりと自分の足場を固めたい。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka