李知姫、賞金トップが受ける向かい風
2008/11/20 17:42
シーズンは残り2試合。賞金女王レースはいよいよ佳境を迎えている。現在、賞金ランキングトップに立つ李知姫(韓国)は、2位の古閑美保に1,840万円の差をつけ、この試合で勝てば文句なしのタイトル獲得。2位でも他の選手の結果次第では初の栄冠を掴むことが出来る。
去年はこの大会で優勝した上田桃子が史上最年少賞金女王に輝いた。その上田は、女王を意識した夏場から勝ちに見放され、シーズン終盤はストレスにより胃痛も発症するなど、タイトル獲得の厳しさを経験した。
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韓国人として初のビッグタイトル獲得を目指す李もその例外ではない。「最近は、前より早く目が覚めるようになってきました」という李は、最近は4時に起きてしまう事もあるという。マスコミはどうしても逆転女王を煽りたがる。「食事もあまり食べられなくなってきたけど、そのせいですかね」と、潜在意識を通して体は過敏な反応を示している。
「(賞金女王を)意識しないっていうのは無理だから、意識しながらしっかり集中していきたい。あと2試合だし、10日間なので、今までやってきたことをしっかり続けて行きたいです」と、冷静な言葉の裏にも、さすがに緊迫した様子が感じられた。
とはいえ、李は01年の今大会に優勝し、その後も松山で開催された同大会では03年6位タイ、05年5位、06年4位タイと好成績を残している。「調子は悪くないし、コースは良いイメージを持っています」と、硬い笑顔を見せた李。それが満面の笑みに変わる日も、そう遠くは無いはずだ。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka