健闘するシード土壇場組の選手達
2008/11/21 20:47
来季のシード権を掛けた戦いは残り1試合。「大王製紙エリエールレディス」初日は、賞金ランキング50位台の“シード土壇場組”が活躍を見せている。
大会初日、暫定ながら首位タイにつけている表純子(55位)と井芹美保子(57位)は、共に現在はシード圏外。この試合で10位以内に入れば、逆転シードの可能性も見えてくるとあって、ここ一番の集中力を見せている。
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「葛城(ファイナルQTの会場)には行きたくないです」という表。「でも、葛城は家から近いし、コースも良く知っているので、ダメならダメで家から通えるしと気楽に行きました」と、半分開き直って好スコアを叩き出した。直前に岡本綾子氏からアドバイスを貰い、「ちょっと転がりすぎていたので」と、今週から使っているセンターシャフトのスパイダー(パター)の錘を左右12gから左右8gへと軽くして、フィーリングも良くなったという。
一方の井芹は、「この試合は守ることはないので、自分のゴルフをやることだけを考えました」と、こちらも踏ん切りを見せている。先週は「ショットはまずまずだったのですが、狭いコースで気持ちの面で攻め切れなかった」と、無念の予選落ちを喫してしまった。「寄せなきゃとか、上手く打とうと考えすぎていたようです」と、結果に縛られて、望むものを得られなかった。
毎年、この試合になるとシード権ギリギリの選手が上位に顔を出してくる。その力があるなら、もっと早く本気を出せばとも思うのだが、そこまでの開き直った心構えを持てるのが、この最後の試合なのかも知れない。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka