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3位の塚田陽亮 息の合わない外国人キャディと頑張る深イイ話

2013/10/12 19:19

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」で3日目を終えて通算14アンダー、3位タイにつける塚田陽亮は今週、見慣れない外国人キャディを帯同している。シンガポール出身のハミッド氏は41歳。見る限り、聞く限り、どうも息がピッタリ、というわけではないらしい。

風向きでもめ、クラブ選択にも少々時間がかかる、そんな3日間だ。それでいて、ミスショットにはちょっぴり辛めの言葉でゲキが飛ぶ。「塚田さん、(力加減しないで)全部フルショットした方がいいんじゃないの?」「ドライバー?いや、曲がるでしょ。2番アイアンで行こう」。

塚田にとっては、ぺットボトルが差し出されるタイミングすら、どうもしっくりと来ないらしい。「怒ってるのか、これを飲め」と手渡されたのはウイダーinゼリー。「腹が減っているから、怒ってるんだろう?」と、いつの間にやらすっかり相手のペースになっている。「68」をマークしたこの日のプレー後も、練習を終えると、煙草を吹かすキャディの横で、塚田は自分のクラブのグリップをせっせと拭いていた。

こんな感じの2人がなぜコンビを組んだのか。もともと塚田は今週、ハウスキャディとプレーするつもりだった。しかし火曜日にコースに到着すると、2年前のアジアンツアーのQTで知り合った懐かしい顔がいた。

「久しぶり、何してんの?」「選手を探してる」「え?もう火曜日だぞ」。

実はハミッド氏は2週前の「アジアパシフィック パナソニックオープン」で、ある外国人選手とともに来日したが、試合を終えてクビになってしまった。そのまま日本に滞在し、先週は同じ岐阜県で行われていた日本ツアーのQTに出場していた選手のキャディを務めたという。

「分かった。じゃあ、おれのを担ぐか」。彼の財布には7000円しか入っていなかったという。見かねた塚田は、今週分の経費と給料を前払いし、急きょ雇い主になった。

もちろん、日本を主戦場とする帯同キャディの方がトーナメントの戦い方は良く知っているし、ハウスキャディの方がコースのことは熟知している。でも塚田は、こんなちょっぴり哀れな外国人を放っておけなかった。それは自身の経験に基づいた行動だった。

「アメリカに行ったとき、英語を話せない僕を、外国人は誰一人バカにしなかった。14歳で行ったときは幼稚園レベル以下だったはずなのに」。

中学生時代に単身渡米し、フロリダ州にあるIMGアカデミーで腕を磨いた異色の経歴を持つ。もちろん当時は「最初はハロー、ハワユー、サンキューだけ」しか話せなかった。「でも、たくさんの人が親切にしてくれた。当時は『ああ、日本って、すごく小さなことで人の弱みにつけこんだり、くだらないことでイジメがあったりするんだなあ』って子供ながらに思ったのを覚えている」と振り返る。

「だから今度は、僕がそう(親切に)する番だ」。

池田勇太と同じ1985年生まれ。だがいまだ勝利は遠い。今季も現在の賞金ランキングは71位。「自分はウサギではなく、カメだと思っている。でも40歳、50歳になってもカメじゃダメ。もうそろそろ足の速いカメになりたい」と焦りもある。

けれどこれほど、心優しいカメもそうはいない。「どうしようと思っていたところだった。素晴らしいボスだよ。本当に親切なんだから」。少なくともハミッド氏は、そう心の底から感謝しているのだから。(岐阜県加茂郡富加町/桂川洋一)

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