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EPGA最終戦 奇妙なエンディング

「ボルボ・マスターズ」3日目までのリーダー、ブラッドリー・ドレッジは、出だしに長い20メートル級のパットを決めて良いスタートをきった。しかし、9番で2.5メートルのパーパットを外してから崩れ出し、最終的に1アンダー、73でフィニッシュ。アンヘル・カブレラも上がり4ホールで3ボギーと崩れ、74でフィニッシュ、優勝争いから脱落した。

代わってチャージを掛けて来たのがベルンハルト・ランガー、11番でイーグルを決め首位に1打差の1アンダーとする。さらにコリン・モンゴメリーもチャージをかけ首位に1打差と迫っていた。そこで迎えた問題の10番。パーパットを外したモンティは返しのパットの前にパターヘッドがボールに触れてしまうアクシデント。その場では忠告だけで、ペナルティはなし。ラウンド後にビデオ判定をすることになった。

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一方のランガーは2アンダー、モンティと首位タイで迎えた17番パー3で2打目をピン奥2.5メートルにつけバーディチャンス。その間、モンティは16番で7メートルのバーディパットを沈め、3アンダー首位に浮上。直後にランガーも17番のバーディパットを沈め、両者3アンダー首位で並んだ。

続くモンティの17番。17番はグリーン手前の池が曲者と言われてきたが、モンティはティショットを右に曲げて林へ。しかしついている男は違う。木に跳ね返されてなんとラフにまで出てきた。運に味方されたモンティは3打目をピン横1メートルにつけバーディ。ランガーに1打差をつけ最終ホールに向かった。一方のランガーも18番でバーディチャンス。しかし、ほぼ完璧に思えたパットはなんとカップに嫌われ、ランガーも信じられないという表情。1打差のままモンティのホールアウトを待つ形になった。

そのモンティは18番、2メートル弱のパーパットを決めれば優勝というシーン。しかしボールはカップの右側を虚しく通過。本来ならこれで2者のプレイオフに突入するのだが、モンティには頭の痛い問題がひとつ。例の10番でのパット問題。ホールアウト後のビデオ判定を受けることに。パターはボールに触れていたが、問題はモンティに打つ意志があったかどうか、アドレスを構えていたかどうかということが論点となり、最終的にはペナルティは課せられないことに落ち着いた。そこで晴れて両者はプレーオフに突入。

ランガーにも、そしてモンティにも試合を決めるバーディチャンスがあったものの、両者とも決められず。3ホール目のプレーオフホールに入った時点で辺りは真っ暗。結局、欧州PGAツアーのコミッショナー、ケン・スコフィールドが稀に見る「引き分け」を宣言。世にも珍しい、2人の「ボルボ・マスターズ」優勝者が誕生した。

◇最終結果
優勝(-3):ベルンハルト・ランガー(67)、コリン・モンゴメリー(70)
3位(-1):ブラッドリー・ドレッジ(73)
4位タイ(+1):ピーター・オマリー(69)、アンヘル・カブレラ(74)
6位(+2):ヤルモ・サンデリン(66)
7位タイ(+3):セルヒオ・ガルシア(73)、他

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