旅人ゴルファー川村昌弘「いま僕はミュンヘンにいます」
2019年 BMWインターナショナルオープン
期間:06/20〜06/23 場所:ゴルフクラブ・ミュンヘンアイヒリード(ドイツ)
全米OP12位のウォレス ミュンヘンで連覇に挑む
ディフェンディングチャンピオンのマット・ウォレスが持つ勝者の輪へ戻る決意の固さは揺るぎない。彼は、今季これまで奏功しているやり方を変えるつもりはないと明かした。
昨季ヨーロピアンツアーで3勝を挙げたイングランドのウォレス。その2勝目はGCゲートレーヘンホフで開催された「BMWインターナショナルオープン」でのものだった。舞台を大会の精神的ホームグラウンドであるGCミュンヘンアイヒリードに移しての開催となる今週の大会を前に、ウォレスは2019年の結果に満足している様子だ。
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1月の「オメガドバイデザートクラシック」を2位で終えたウォレスは、5月に開催された「ベットフレッド ブリティッシュマスターズ」と「全米プロゴルフ選手権」でそれぞれ2位タイと3位タイに入った。
29歳は今年「マスターズ」デビューを果たしたほか、3度目の出場となった「全米オープン」では初めて予選を通過した。ミュンヘンから始まる数々のビッグイベントで、進歩しているパフォーマンスを発揮することに意欲的になっている。
「この間、誰かに、1勝と引き換えにメジャーの結果を変えたいかと問われたんだ」とウォレス。
「僕はそうしたいとは思わない。と言うのも、僕はメジャーでの結果をより良くするためにトライしてきたから。自分のプロセス全体はいま、大きな大会で勝つことへ向いているんだ」
「僕はできる限り大きな大会で勝ちたいと思っている。もちろん、自分がプレーする全ての大会で勝ちたいと望んでいるけれど、こういうのはキャリアを通じての足掛かりのようなものだから」
「過去2年間は『全米オープン』で予選通過を果たせていなかったけれど、今年は12位タイに入ったので、僕にとってはとてつもない進歩だった。だから、僕は正しい方向へ対策を講じているわけで、もっと勝利を積み重ねていければと思っている」
「僕らはシーズンの折り返しに差し掛かり、今季の後半に入ろうとしているところだ。まだ大会はたくさんあるし、大きな大会でも良いプレーができれば、さらなるトロフィー獲得も果たせるのではないかと思っているんだ」
ウォレスは安定した成績により、「レース・トゥ・ドバイ」で首位争いを演じており、前週のペブルビーチGLでの12位タイフィニッシュにより、米国のケビン・キズナーを抜いてランキングのトップに躍り出た。
しかし、このイングランド人選手が笑みを浮かべる理由はそれだけではない。
「先週は僕にとって本当に良かった」とウォレス。「僕はいま(世界)24位なんだ。これは世界(ランキング)での自己最高位でもあるんだ」
「ディフェンディングチャンピオンとしてここへ来たからには、良いパフォーマンスを見せたいし、一生懸命プレーして、できる限り良いプレーをしたいと思う。昨年同様、今年もすばらしいフィールドだね。今年の方が良いくらいだよ」
昨年、ウォレスは最終日のほとんどを追う状況でプレーした。大会ベストを更新する「61」をマークしたトービヨン・オルセンが、最終組がティオフする前の段階で3打差の首位に立ったのである。
しかしながら、ハーフターン後、7ホールで5バーディを奪ったウォレスは通算10アンダーとしてデンマークのオルセンを抜き去り、最終組でプレーした地元ドイツのマルティン・カイマーとフィンランドのミッコ・コルホネンも彼をとらえることはできなかった。
「僕にとってすばらしい大会だった。いくつかハイライトを見返してみたけれど、僕は最終日にチャージをかけるまで注目されてなかったね。トービヨンは最高のプレーで好スコアをたたき出した」
「キャディのデイブ(マックニーリー)に『僕らは10アンダーまで伸ばさなければ勝てない』と言ったのを覚えているけれど、まさにその通りだった。僕はその目標へ向け懸命にプレーし、なんとか優勝スコアになると思っていた10アンダーまで伸ばしたのだけど、結局その通りになったんだ」
「僕のリアクションが全てを物語っていたね。僕はインドやデンマークのときと同じように、プレーオフに備えて練習レンジで待っていたんだ。規定のラウンド内で勝ち切り、トロフィーを得ることができて良かったね」