2019年 ベルギーノックアウト
期間:05/30〜06/02 場所:リンクフェンインターナショナルGC(ベルギー)
出場20大会で早くも2勝目 ミグリオッティがベルギーで勝利
決勝でダリウス・ファンドリエルを4打差で下したグイド・ミグリオッティが「ベルギーノックアウト」を制覇し、今季欧州ツアー2勝目を手にした。
昨年11月のQスクールでツアーカードを手にしたばかりのミグリオッティだが、これで3月の「ケニアオープン」と合わせ、出場わずか20大会でツアー2勝とした。
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イタリア人ルーキーはリンクフェンインターナショナルGCでの最終日で、ベルント・ヴィースベルガーを準々決勝で撃破すると、ベスト4ではスコットランドのイワン・ファーガソンを下して決勝へ駒を進めた。
一方、この日が30歳の誕生日だったオランダのバンドリールは、マシュー・サウスゲートとグレゴリー・アブレを下して決勝進出を果たしが、その決勝ではミグリオッティの3アンダーに並ぶことはできなかった。
3位決定戦ではファーガソンがフランスのアブレを4打差で下して3位となった。
変則的な大会方式の第2回大会で、セクションAに入ったミグリオッティは、36ホールのストロークプレーを4位タイで終え、9ホールのストロークプレーで行われるノックアウトラウンドではペドロ・オリオル、ディフェンディングチャンピオンのアドリアン・オタエギ、そしてデービッド・ロウを下して勝ち上がった。
この勝利により、ミグリオッティは「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを21位に上げ、さらに公式世界ゴルフランキングはトップ100圏内に浮上した。また、カート・キタヤマに続き、2018年のQスクール上がりの選手として2019年の「レース・トゥ・ドバイ」で2勝した2人目の選手となった。
「とても良い気持ちだね」とミグリオッティ。「今日の午後は、全てのショットをとても上手くマネージメントすることができた。最高の選手たちを相手に、このようなプレーができて最高だった。僕はソリッドなプレーをしているし、今後もこういうプレーを続けて行きたい」。
「彼(バンドリール)はとてもソリッドなプレーをした。僕らはチャレンジツアーで一緒にプレーしていたし、決勝は素晴らしいマッチだった。彼は良い選手なんだ」。
決勝ではティショットで圧巻のショーを展開したミグリオッティ。早速ビッグドライブを見せた1番で、第2打を3mにつけてバーディを奪った。わずかにワンオンを逃したパー4の2番は、フロントエッジから3パットのパーとし、続くパー3の3番でも3パット。ここでバンドリールに並ばれた。
5番でもビッグドライブを見せたミグリオッティは、寄せワンでバーディを奪うと、ここでバンドリールが3パットのボギーを喫し、ミグリオッティが一気に2打リードする展開となった。
バンドリールがグリーンを外したパー3の6番で、ミグリオッティのアドバンテージは3打に変わり、両者ともに見事なショットでピンに絡めた7番とパー5の8番をバーディとしたが、バンドリールは最終ホールをボギーとし、1オーバーで決勝を終えた。
バンドリールは18歳のときにバナナボートから転落して手を骨折し、プロ行きへの道が断たれかけただけに、彼による欧州ツアー復帰の可能性は素晴らしいストーリーであると言える。2015年にゴルフを再開した彼は、昨季欧州チャレンジツアーで「ユーラムバンクオープン」を制覇した。
「素晴らしい週だった」とバンドリール。彼は2004年に「ワールドマッチプレー」を制覇したアーニー・エルス以来となる欧州ツアーでの誕生日優勝を目指して決勝を戦った。
「考え得る最高のバースデープレゼントだね。もちろん優勝を抜かしてということだけど。ここへは家族が全員来ているので、この後、夕食を食べて飲みに出掛けるよ。彼が飛ばすのは知っていたけれど、真っ直ぐ飛ばさなければならないところ、彼は5ホール中4ホールでそうしたんだ。それにより、僕にはプレッシャーがかかったし、バーディを獲りに行くプレーを強いられた。バーディは奪えなかったけれど、全力は尽くしたよ。彼は最高のプレーをしたね」。
3位決定戦では、ノーボギーだったファーガソンが2番、4番、そして7番でバーディを奪ったのに対し、アブレは4番と6番でバーディを奪うも、1番でボギー、そして7番でダブルボギーを叩いた。