地元で完全制覇を遂げたブレット・ラムフォード
2019年 ISPS HANDA ワールドスーパー6パース
期間:02/14〜02/17
「ワールドスーパー6パース」で知っておくべき5つのこと
2019/02/12 14:35
「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」は2019年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」において、オーストラリアで開催される3つ目の大会であり、同大会をもってダウン・アンダー(オーストラリアの呼称)での2週連続開催が完結する。レイク・カリーニャップCCでの革新的な大会について、知っておくべき5つの事柄は次の通りだ。
イノベーション
「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」は、欧州ツアースケジュールに組み込まれた革新的な5大会のうちのひとつである。残りの4大会は、先週開催の「ISPS HANDAヴィックオープン」と、今後開催される「ベルギーノックアウト」、「ゴルフシックス」及び「ショットクロックチャレンジ」となる。
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今週は、先ず156選手が36ホールのストロークプレーを行い、上位65位タイまでが週末に駒を進める。第3ラウンド終了後、フィールドは24選手に絞られ、25人以上の選手がタイで並んだ場合は、24人になるまでサドンデス方式のプレーオフが行われる。
最終ラウンドでは、勝ち残った24選手がトーナメント形式による6ホールのマッチプレーを行う。勝ち残った2人が決勝戦を行い優勝者を決定する。
豪州で2週連続開催は15年ぶり
西オーストラリアで「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」が開催されるのは、今年で3回目となる。2017年の第1回大会は地元のブレット・ラムフォードが優勝し、昨年はタイのキラデク・アフィバーンラトがオーストラリアの陽光の下で欧州ツアー4勝目を挙げた。
先週のビクトリア州での「ISPS HANDAヴィックオープン」に続く豪州開催となるわけだが、欧州ツアーの大会が2週連続でオーストラリアで開催されるのは15年ぶりとなる。
鍵を握るマッチプレーの経験値
今週は数多くのマッチプレーの名手たちが、パースでその手腕を大いに生かそうと目論んでいる。
2006年に「全米オープン」を制覇したメジャー王者のジェフ・オギルビーもそのひとりであり、欧州ツアー5勝目に向けて地元パースで大声援を受けることになる。世界ゴルフ選手権でも3勝しており、これには2006年と2009年に制覇した「WGCアクセンチュアマッチプレー」のタイトルも含まれる。
ベルギーのトーマス・ピータースは、2016年に出場した「ライダーカップ」の経験を存分に生かしたいところである。同年に「ライダーカップ」デビューを果たしたピータースは、日曜のシングルスマッチプレーでJ.B.ホームズを撃破するなど、5試合をプレーして4ポイントを欧州代表にもたらした。
2018年にマッチプレー方式の大会を制覇した4選手も、その経験をパースで役立てたいと願っている。昨年は、ポール・ダンとギャビン・モイニハンがアイルランド代表として「ゴルフシックス」を制覇したほか、アドリアン・オタエギが初開催の「ベルギーノックアウト」で優勝。リアム・ジョンストンが欧州チャレンジツアーの「アンダルシア コスタ・デル・ソル マッチプレー」を制覇している。
プロとアマの真剣勝負
今週は、欧州ツアーでは2016年の「KLMオープン」で初めて実施されたファン参加型のイベントが催される。第3ラウンドの12番ホール(パー3)にて、幸運な20人のファンがティショットで「ISPS HANDAワールドスーパー6パース」に出場するスター選手たちに勝負を挑む。
各アマチュアはそれぞれ異なるプロのグループに組み込まれ、1打勝負のニアピン対決でプロと競い合い、勝てば1000ドル相当のゴルフ用品をゲットすることになる。
新記録誕生の場
レイク・カリーニャップでは、これまで幾つかの欧州ツアー記録が生まれてきた。2003年に開催された「ジョニー・ウォーカークラシック」では、アーニー・エルスが「259」の通算29アンダーをマークして優勝し、欧州ツアーの歴代最少アンダーパー記録を更新した。なお、メジャー4勝のエルスは同大会で、54ホール終了時点の最少アンダーパー記録(「193」の23アンダー)も更新している。
その前年の「ジョニー・ウォーカークラシック」では、3日目を終了した時点で後続に13打差をつけた同じく南アフリカのレティーフ・グーセンが、欧州ツアー史上54ホール終了時点の最大差記録を塗り替え、そのまま優勝トロフィーを掲げた。