舞台はモロッコ 連戦中の宮里優作がエントリー
2018年 ハッサンIIトロフィー
期間:04/19〜04/22 場所:ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)
「ハッサンIIトロフィー」で知っておくべき5つのこと
2018/04/18 08:30
今週、欧州ツアーは「ハッサンIIトロフィー」でモロッコを再訪する。2018年シーズン第18戦について、以下の5つの情報を知っておこう。
■ 豊かな大会史
この大会は2010年から欧州ツアーのスケジュールに正式に組み込まれたが、それ以前から、アーニー・エルスやパドレイグ・ハリントンといったメジャー王者たちや、「ライダーカップ」でキャプテンを務めたコリン・モンゴメリーやサム・トーランスといったスター選手たちが歴代王者のリストに名を連ねてきた。「ハッサンIIトロフィー」は1971年に第1回大会が開催され、米国のオービル・ムーディが優勝した。大会がツアーのカレンダーに加わる前は、ムーディを含む16人の米国人選手がのべ17回優勝を遂げるなど、米国勢が大会を席巻していた。この大会はモロッコ国内で最も長く続いているスポーツイベントでもある。
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■ 王室とのつながり
「ハッサンIIトロフィー」はムーレイ・ラシード王子殿下が大会ホストを務めており、大会名は1929年から99年にかけてモロッコ王として君臨した王子の父親であるハッサン2世の名に由来している。第1回大会の1971年以降、大会は5回の例外を除き、全てロイヤルゴルフ ダール・エス・サラムで開催されてきた。コースはモロッコの首都ラバトからは目と鼻の先にある。ゴルフに特化した複合施設を作りたいという、熱心なゴルファーでもあったハッサン2世王の任命により造られた。現在、コースはアフリカ最高のコースのひとつとして知られており、レイアウトは全長7557ydとマンモス級だ。
■ 男女ツアーを同時開催
今週モロッコでティアップするのは、欧州ツアーのメンバーだけではない。「ララメルヤンカップ」も同時開催されるため、欧州女子ツアー(LET)のメンバーも今週はモロッコでプレーするのである。1993年に始まった「ララメルヤンカップ」は、「ハッサンIIトロフィー」がツアーの一部となったのと同年の2010年に初めてLETの国際スケジュールに組み込まれた。「ハッサンIIトロフィー」はロイヤルゴルフ ダール・エス・サラムのレッドコースで開催され、女子の大会は隣接するブルーコースで開催される。
■ モロッコで強いホーシー
2010年に大会がツアーのスケジュールの一部となって以来、デビッド・ホーシーがこの大会では最も良い成績を収めている。2011年に優勝したホーシーは、2013年に2位タイ、そして2014年に8位タイに入った。2010年以前には、現在ステイシュアーツアー(欧州シニアツアー)のメンバーであるスペインのサンティアゴ・ルナが大会3勝を果たしており、これが最多勝記録となっている。1998年にトム・パーニスJr.を退けて大会初制覇を遂げたルナは、その後、2002年と2003年にも優勝して連覇を果たした。勝利を挙げた2002年の前には2位に入ったこともあり、この際は2003年に優勝争いをして退けたヨアキム・ハエグマンの後塵を拝した。
■ 国際色豊かな歴代王者
「ハッサンIIトロフィー」が初めて欧州ツアーで開催された2010年はウェールズのリース・デイビーズが大会を制覇し、その後の2年は彼の英国の同胞であるデビッド・ホーシーとマイケル・ホーイが優勝を飾った。2013年はドイツのマルセル・シームが大陸欧州勢初の大会制覇を飾り、2016年には韓国のワン・ジョンフンがアジア人初の「ハッサンIIトロフィー」制覇を遂げた。ツアーの公式大会となる前は、メジャー王者である南アフリカのアーニー・エルス、ジンバブエのニック・プライス、そしてフィジーのビジェイ・シンが黄金の短剣を勝ち取っている。