SSP.チャウラシアが地元で優勝 ラヒリは2位
2018年 ヒーローインディアンオープン
期間:03/08〜03/11 場所:DLF G&CC(インド)
「ヒーローインディアンオープン」で知っておくべき5つのこと
今週のヨーロピアンツアーはニューデリーへと移動し、第4回「ヒーローインディアンオープン」が開催される。インドの首都で行われるこの大会について、知っておくべき5つの事柄をここに紹介しよう。
1)3連覇を狙うSSP
「ヒーローインドオープン」の第1回大会が開催された2015年以降、SSP.チャウラシアは大会を席巻してきた。チャウラシアは2015年にヨーロピアンツアーに組み込まれたこの母国の大会で、トップ2入りを6回果たしており、その内訳は優勝2回と2位4回となっている。
昨年の大会制覇により、2008年の「EMAAR-MGFインドマスターズ」、11年の「アバンサマスターズ」、16年の「ヒーローインドオープン」を制覇していたチャウラシアは、ヨーロピアンツアーの1勝目から4勝目までを全て母国で挙げた初めての選手となった。
もし、今週チャウラシアがタイトル防衛に成功すると、彼はタイガー・ウッズ(2005年から07年にかけて「WGCブリヂストンインビテーショナル」を3連覇)以来となる、ヨーロピアンツアー同一大会の3連覇達成を果たすことになる。
この小柄なインド人選手は卓越したスクランブリングの技術で有名であり、長年にわたり母国で見せてきた見事なリカバリーショットにより、「インドのセベ」の異名を取っている。
2)インド勢がタイトル独占
ヨーロピアンツアーのスケジュールに組み込まれた2015年以降、「ヒーローインドオープン」では地元勢が勇躍してきた。第1回大会では、ヨーロピアンツアー史上初となるチャウラシアとのインド人のみによるプレーオフを制したアニルバン・ラヒリが大会を制覇し、これまたヨーロピアンツアー史上初となるインド人選手のワンツーフィニッシュとなった。
その後は、チャウラシアが2016年から17年にかけて大会を連覇し、インドではホームアドバンテージが大きく物を言うことを証明してきた。
3)新星現る
目下「レース・トゥ・ドバイ」で首位を走るシュバンカー・シャルマは今週、母国のナショナルオープンで初制覇を遂げることにより、目覚ましいスタートを切った2018年シーズンの勢いを維持することを狙っている。
21歳のシャルマは「ヨハネスブルグオープン」と「メイバンク選手権」でヨーロピアンツアー初制覇と2勝目を挙げ、世界ゴルフ選手権初出場となった前週の「WGCメキシコ選手権」では、2日目と3日目に首位に立ち、最終的にはトップ10入りを果たした。
母国に帰った今、インドの新星は新たなトロフィーをコレクションに加えるべく、自信をみなぎらせている。
4)厳しい試練
DLF G&CCで「ヒーローインドオープン」が開催されるのは今回が2度目となるが、昨年はこのゲーリー・プレーヤー設計コースが牙をむいた。
昨年大会で通算スコアがアンダーパーとなったのは7人のみであり、4日間の平均ストロークが70を下回ったのは、「69.5」をマークした王者のチャウラシアのみだった。
今週はパワーよりも精度がカギを握っており、昨年の王者であるチャウラシアの平均飛距離はわずか266ヤードだったが、これは昨年出場した選手のなかで最も短い飛距離だった。
5)ライダーカップの風合い
今週、トーマス・ビヨーンは現役の「ライダーカップ」キャプテンとして、初めて「ヒーローインドオープン」に出場する。
彼のほかにも、今週は2016年の「ライダーカップ」でキャプテンを務めたメジャー王者でもあるダレン・クラークに加え、ジェイミー・ドナルドソン、スティーブン・ギャラハー、デービッド・ハウエル、エドアルド・モリナリ、そしてクリス・ウッドといった「ライダーカップ」出場経験者がフィールドに名を連ねている。