2018年 メイバンク選手権
期間:02/01〜02/04 場所:サウジャナG&CC(マレーシア)
シャルマが逆転優勝 インド勢で3人目のシーズン2勝目
最終日に「62」をたたき出したシュバンカー・シャルマが「メイバンク選手権」を制覇し、今季欧州ツアー2勝目を挙げた。
自身にとってツアー出場わずか10戦目だった12月の「ヨハネスブルグオープン」で欧州ツアー初優勝を遂げたインドのシャルマは、13戦目の舞台となったサウジャナG&CCでの最終日にノーボギーのラウンドを完遂し、通算21アンダーとして早くも2勝目を手にした。
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2打差の2位にはこの日「68」をマークしたスペインのホルヘ・カンピージョが入り、さらに1打後方の3位タイにはライアン・フォックスとパブロ・ララサバルが続いた。
この勝利により「レース・トゥ・ドバイ」ランキングでトップに躍り出たシャルマは、ジーブ・ミルカ・シン、そしてアニルバン・ラヒリに続き、同一シーズンに欧州ツアーで2勝を挙げた3人目のインド人選手となった。
「ソリッドなプレーでしたが、風が強かったので簡単ではありませんでした」とシャルマ。「ずっとプッシュし続けました。バーディを量産しなければ首位を捉えることができないのはわかっていました。フロントナインで多くのバーディが奪えたので、バックナインでもそれを続けました」。
「正直なところ、リーダーボードのことは考えていませんでした。自分の中に目標を定め、それを達成できるようにプレーしました」。
「13番では首位に近いところまで来ているのは分かっていましたが、16番で2打差の首位に立ったのを知りました。そこで、あと2つバーディが奪えれば勝てるぞと、自分に言い聞かせたのです」。
「ここ2カ月で私の人生は変わりました。もう長いことアジアンツアーのメンバーですし、今後もアジアンツアーのメンバーであり続けます。常に勝つことを夢見てきましたが、今や私はアジアンツアーと欧州ツアーで2勝の選手となったのです」。
シャルマと4打差の首位でスタートしたカンピージョは、2打目を1.2mにつけたパー5の1番でイーグルを奪い、後続に2打差をつけた。
4番からの4連続バーディで首位との差を2ストロークに縮めたシャルマは、9番で長いバーディパットを沈めてフロントナインを「31」とし、首位と1打差でハーフターンした。
カンピージョはパー5の5番でバーディを奪って再びリードを2打差とするも、シャルマは8ホールで6つ目となるバーディを11番で奪って食い下がった。
首位を行くカンピージョはティショットがトラブルとなった9番の2打目をバンカーに入れ、そこからのパーセーブに失敗して通算17アンダーとしたことで、シャルマと首位を分け合う展開となった。
すると、シャルマはパー5の13番でバーディを奪い、ピッチショットをピンに当てた14番でもバーディを奪って2打差の首位に立った。
1番と5番でバーディを奪いながらも「34」でハーフターンした時点では脅威になることはないかに見えたララサバルは、その後、アイアンショットが噛み合い、13番からの3連続バーディで同胞のカンピージョを捉えて2位タイに浮上した。
シャルマとララサバルはともに16番でのバーディチャンスをふいにするも、21歳のシャルマは続く17番で2.4mのバーディパットをねじ込んでリードを3打差に広げた。
ララサバルも17番でバーディを奪って応戦したが、シャルマが最終ホールでバンカーからの寄せワンでバーディを奪取し、ターゲットを通算21アンダーとしたことで、コースに残された現実的なライバルはカンピージョただ一人となった。
最終ホールをパーとしたララサバルは「66」でホールアウトし、上がり4ホールで3バーディを奪ったニュージーランドのフォックスも同じく「66」をマークした。
カンピージョは17番でバーディを奪うも、パー5の18番で2打目がカップインしなかった時点でシャルマの勝利が確定したが、カンピージョはこのホールをバーディとして単独2位の座を確保した。
通算16アンダーの5位タイには「69」をマークしたイタリアのニノ・ベルタシオと日本の石川遼と谷原秀人、「70」をマークしたインドのカーリン・ジョシ、そして「71」とした南アフリカのディラン・フリッテリが入った。
単独10位には同じく「71」でこの日を回って通算15アンダーとした米国のベリー・ヘンソンが入った。