欧州ツアーの2018年初戦 南アフリカで1カ月ぶりの再開
2018年 BMW SAオープン
期間:01/11〜01/14 場所:グレンダワーGC(南アフリカ)
「BMW南アフリカオープン」で知っておくべき5つのこと
2018/01/09 17:05
2018年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」は、世界で2番目に古いナショナルオープンである「BMW南アフリカオープン」で再開する。
1 パーフェクト・ストーム。2017年の「BMW南アフリカオープン」は、わずか84日前にヨーロピアンツアーのシード権を失ったと思われたグレーム・ストームが、プレーオフの末にロリー・マキロイを退けて優勝した。イングランドのストームは10月の「ポルトガルマスターズ」の18番グリーンでパーパットを外したことにより、わずか100ユーロの差でシード権を失ったのだが、その後、パトリック・リードがファイナルシリーズの不参加を決めたことで、一時的な救済措置を受けた。
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グレンダワーGCで訪れた2度目のチャンスは、正にストームが必要としていたものであり、彼はスリリングな展開となった最終ラウンドを経て、メジャー4勝のマキロイをプレーオフ3ホール目で下してトロフィーを手にした。
2 地元のメジャー王者がそろい踏み。地元南アフリカからは、メジャー4勝のアーニー・エルスを筆頭に、「全米オープン」2勝のレティーフ・グーセン、「マスターズ」王者のシャール・シュワルツェルとトレバー・イメルマンといった歴代メジャー王者が出場。さらに今大会のフィールドには、2016年の大会王者であるブランドン・ストーンを始め、ディーン・バームスター、ジョージ・クッツェー、ダレン・フィチャード、ディラン・フリテッリ、ブランデン・グレース、ヘイドン・ポルテウスといったヨーロピアンツアーで優勝経験のある南アフリカ人選手が名を連ねている。
3 ヨハネスブルグに復帰。グレンダワーGCはこの大会が初めてヨーロピアンツアーとサンシャインツアーの共催となった1997年大会の開催コースであり、同年はフィジーのビジェイ・シンが優勝した。以降、このヨハネスブルグのコースは7594ヤードに延伸され、2014年から毎年この大会の開催コースとなってきた。1935年にイングランド人ゴルフコース設計家のチャールズ・ヒュー・アリソンにより設計され、南アフリカ出身のプロゴルファーであるA.F.トムセットが造成を行ったグレンダワーGCは1937年に開場し、1980年代に大規模な改修が行われた。
4 豊かな歴史。1893年にポートエリザベスで公開試合として第1回大会が開催された「南アフリカオープン」は、世界で2番目に古いナショナルオープン選手権である。これより古いのは、1860年に始まった「全英オープン」のみ。
5 ビッグ・イージー。2011年シーズン(開催は2010年12月)を最後にこの大会の勝利から遠ざかっているアーニー・エルスは、6度目のナショナルタイトル獲得を狙っている。もし今大会でエルスが優勝すると、この大会の優勝回数が歴代単独4位となる。歴代1位は13勝のゲーリー・プレーヤーであり、2位は9勝のボビー・ロック、3位は8勝のシド・ブルースとなっている。現在、エルスは5勝でジョージ・フォザーリンガムと並んでいる。