27歳の2選手がV争い 1打差内に5選手の混戦
2017年 HNAフランスオープン
期間:06/29〜07/02 場所:ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)
パリ決戦は劇的な最終日へ舞台が整う
「HNAフランスオープン」はアレクサンダー・ビョークとピーター・ユーラインが首位タイで最終日を迎えることとなったが、彼らの背後には複数のヨーロピアンツアー王者がピタリと並走している。
順位が入り乱れたル・ゴルフナショナルでの一日を経て、首位の2人は通算8アンダーとするも、わずか1打差にはトーマス・ピータースとアンディ・サリバン、そして絶好調のトミー・フリートウッドがつけており、ロレックスシリーズ第2戦はドラマチックな最終日が約束される展開となった。
<< 下に続く >>
この他にも、首位から4打差以内には10人の選手がひしめき、総額700万ドルの分配を巡り、熱戦は必至の状況である。
安定感あるプレーをしたユーラインは、1バーディ、1ボギーの「71」をマークしたのに対し、チャレンジツアー上がりのビョークは後半を「32」で回って「70」をマークし、ヨーロピアンツアー初優勝へ向け絶好の位置につけた。
「ハッピーだね。自分のプレー、そしてスタートで躓きながらも戦って、後半に盛り返したことに満足している」とビョーク。「とても楽しい一日になるね。明日を本当に楽しみにしているよ」。
米国のユーラインは既にツアーで1勝しているが、フリートウッド、ピータース、そしてサリバンは3人で合計8勝を挙げており、中でも現在「レース・トゥ・ドバイ」で2位につけるフリートウッドは今季2勝目を狙っている。
「難しくタフな一日だった。はっきり言って困難な状況だったね。パーで上がることに全く落胆しなかったよ」とユーライン。
「優勝争いに絡み、日曜に最終組でプレーするために練習し、プレーしているのだから、あとはどうなるか様子見だね。バックナインで自分自身を律したことを誇りに思うよ。不安定だった立ち上がりに比べると、断然良いショットが打てたと思う。明日へ向け、興奮しているよ」。
ユーラインは1番の2打目を池に入れるも、ドロップゾーンからの見事なリカバリーショットでダメージをわずか1打に抑えると、フィールド全体がもみ合い状態となるなか、その後の12ホールをパーとした。
4番と9番でボギーを叩き、「38」でハーフターンしたビョークは優勝争いから脱落するかに見えたが、最終組がハーフターンした時点では、首位に立っていたユーライン、フリートウッド、アドリアン・オタエギ、そしてポール・ワーリングを2打差で追う状況となった。
スウェーデンのビョークは11番でバーディを奪って優勝戦線に復帰するも、同ホールで見事なティショットからバーディをお膳立てしたオタエギが単独首位に躍り出ると、その後、パー5の14番でティショットをラフに入れ、2打目はそこらチップアウトするだけだったワーリングが、素晴らしい3打目からバーディを奪って首位に並んだ。
オタエギも13番で同様のトラブルに陥ってスコアを落とし、この時点ではワーリングが単独首位に立つも、そのワーリングはウォーターハザードに捕まった15番でダブルボギーを叩いて後退した。しかし、ワーリングは続く16番で15メートルのバーディパットをねじ込むバウンスバックを見せた。
ビョークは3打目を5.4メートルにつけた14番でバーディを奪って通算7アンダーとするも、ユーラインも同じホールで3.6メートルのバーディパットを決めて単独首位に立った。
その後、ビョークが16番でチップインバーディを奪って首位に並ぶと、ユーラインはレイアップして3打目がピンを直撃した最終ホールでこの日16個目のパーを決めた。
サリバンによる「68」は、この日のベストタイスコアであり、イーブンパーでハーフターンした彼は、10番でバーディを奪うと、11番では7.5メートルのバーディパットをねじ込み、16番では上りのスライスラインを読み切った。
イングランドの同胞のフリートウッドは3バーディ、3ボギーの「71」でこの日を終え、一方、ベルギーの飛ばし屋ピータースは、池に捕まった9番でボギーを叩くも、10番、11番、そして15番でバーディを奪って盛り返した。
通算6アンダーには3日連続の「69」をマークしたウェールズのブラッドリー・ドレッジがつけており、その1打後方には、上がり6ホールで3つスコアを落としたオタエギ、そして最終ホールでダブルボギーを叩いたワーリングが続いている。
イングランドのロス・フィッシャーも通算5アンダーにつけており、これを1打差でクリストファー・ブロベリ、デビッド・ドライスデール、アンドリュー・ジョンストン、アレックス・ノレン、アドリアン・サディール、そしてリー・ウェストウッドが追う状況となっている。