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香港で有終の美を飾った2016年の欧州ツアー

ラファ・カブレラベローアンドリュー・ドットトミー・フリートウッド、そしてデービッド・リプスキーはいずれも紙一重の差で「UBS香港オープン」優勝を逃した。しかし彼らの演出した混戦により、2016年の欧州ツアーは劇的な終幕を迎えることとなった。

この4人はバックナインで首位タイに並ぶも、11番から3連続バーディを奪い、最終ホールで見事なバーディを奪ったサム・ブラゼルに香港GCでの勝利を譲る格好となった。

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ダニー・ウィレットが17番でボギーを叩いたことで、一時は6人が通算9アンダーの首位タイで並ぶ展開となり、その後はブラゼルがバーディ攻勢で抜け出すと、リプスキーとドットもバーディを奪って食い下がったが、この2人は18番でボギーを叩いて優勝のチャンスを逃した。

フリートウッドは15番と17番でバーディを奪ってプレッシャーをかけ、カブレラベローは16番と17番でバーディを奪って、首位タイで並んで最終ホールを迎えた。最後は、18番の2打目をピン側2.4メートルにつけてバーディを奪ったブラゼルが、カブレラベローに1打差をつけて勝利。フリートウッドとドットは2打差、リプスキーは3打差で大会を終えることとなった。

優勝に手の届かなかった4人は、拍手喝采のエンディングに貢献したわけだが、カブレラベローは最後に振り切られて負けたことに肩を落としながらも、ブラゼルを称えることを忘れなかった。「全体的に見れば、2位でフィニッシュしたすばらしい週だった」とカブレラベロー。
「今日は少し残念だったけどね。良いスタートは切れたのだけど、フロントナインの中盤で苦闘を強いられた」。「16番と17番ではすばらしいパットが入ってくれた。18番でも入りそうになったんだ。終わってみれば良い週ではあったよ。ただ、2位で終わったのは少しほろ苦いけれどね」。「サムはソリッドなゴルフをプレーしたし、我慢強く、円熟したプレーを遺憾無く発揮したね。彼は当然の勝者なんだ」。

先週の「オーストラリアPGA選手権」に続き、これで新シーズン2度目のトップ5入りとなったドットは、勢いを持続できたことに喜びを示した。「とてもソリッドな1週間だった」とドット。「先週の勢いをそのまま持続することができた。たくさんバーディを奪ったけれど、ここでは起こり得るミスを幾つか犯してしまったね」。

「良いスタートが切りたかった。それがゴールだったんだ。2016年シーズンを忘れることができるようにね。昨季はベストなシーズンではなかったから。(先週の)PGAではすぐに良い結果を出したいと思っていたし、その好調をここに持ち込むことができたね」。

最終日を「68」で回ったフリートウッドは、ここ39ラウンド中38ラウンドをアンダーパーで回っており、この日は3番のダブルボギーから盛り返したことに喜びを見せた。「今日は望んでいなかったようなバトルになってしまった」とフリートウッド。「今日は4回ドライバーを使ったのだけど、3回は危なっかしいショットになってしまい、そのうちの一つはダボを叩いた3番のティショットだったんだ。そこからはけんかみたいな感じだった」。「でも、そこからの対処の仕方には満足しているし、プレー振りやバトルしたことも満足している。とても良かったよ。あれ以上は望めないよね」。

リプスキーは最終ホールの2打目を池に入れたことで優勝のチャンスが潰えたわけだが、彼は終盤攻めたことに後悔はしていないと断言した。「優勝の可能性を残すには、あそこでバーディを狙いに行かなければならないのは分かっていた」。「やるしかなかったんだよ。こんな機会はめったにないからね。残念ながら、今回は上手く行かなかったけれど、いつか報われれば」。

2016年 UBS香港オープン



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