英国マスターズが7年ぶり復活 ウィレット、ポールターら地元勢の活躍は?
2015年 英国マスターズ by Sky Sports
期間:10/08〜10/11 場所:ウォーバーンGC(イングランド)
ウォーバーンで注目の5人
2015/10/07 08:21
今週は「ブリティッシュマスターズ」が7年振りにヨーロピアンツアー国際スケジュールに復帰し、2002年以来初めてウォーバーンGCで同大会が開催される。今回、我々のデータ担当は次の5人を注目選手としてピックアップしたわけだが、ここにその根拠を記そう。
フランチェスコ・モリナリ
2015年はこれまでフランチェスコ・モリナリにとって忙しく、そして実りの多いシーズンとなっている。米欧両側で好成績を収めるモリナリは、8月には第二子を迎えた。イタリア出身の彼はケンジントン近郊に居を構えており、今季の「BMW PGA選手権」ではトップ5に入るなど、ウォーバーンの様なコースとの相性は良い。彼は今季の米PGAツアーでフェアウェイキープ率とパーオン率の両方でトップ10入りしている唯一の選手である。このような精度の高さは今週戦いの舞台となるタイトなマークイスコースでは高いレベルで要求される。モリナリはここ3シーズン勝利から遠ざかっているため、既に3つ獲得しているタイトルに「ブリティッシュマスターズ」のトロフィーを加えるべく、これまで以上に高いモチベーションで大会に臨むことになるだろう。
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グレーム・マクドウェル
グレーム・マクドウェルにとって、ここ最近のヨーロピアンツアーへの復帰は芳しいものとなっている。今季は米欧を行き来するなかで不安定なシーズンを送ってきたマクドウェルだったが、ここへ来てヨーロピアンツアーでは8ラウンド(2大会)連続して「70」か、それより良いスコアを並べるなど、4大会連続して「ライダーカップ」の代表に選出されてきた通りの実力を発揮している。Gマック最大の武器はティショットの正確性とパッティングだが、この2つの武器は今週、ウォーバーンで大きく物を言うだろう。彼はこれまで「ブリティッシュマスターズ」には5回出場しており、2004年から3年連続してトップ25入りを果たしている。現在「レース・トゥ・ドバイ」で63位につけるマクドウェルは、同ランキングを60位圏外で終える可能性があり、初開催の2009年以来出場を欠かしていない「DPワールドツアー選手権」への出場が危ぶまれている。
ソレン・ケルドセン
ソレン・ケルドセンにとって今年は何とすばらしい1年になっているのだろうか。「アイルランドオープン」で6年振りの優勝を飾ったデンマーク出身のケルドセンは、その後、12試合中7度のトップ20入りを記録しており、それには2度の2位も含まれ、今週は連続でトップ10入りをしたなかで臨むことになる。彼はそのキャリアの中で「ブリティッシュマスターズ」には10回出場しており、予選通過は9回、そしてトップ15入りは4回果たしている。彼は飛距離は出ないが高い精度を誇り、彼独特のパッティングメソッドが効果を発揮しているとき、ヨーロピアンツアーでパッティングにおいて彼の右に出る選手は数人しかいない。週末、ケルドセンが優勝争いに加わったとしても決して驚かないように。
クリス・ウッド
今週、クリス・ウッドを大勢のなかから探し出すのは難しくないだろう。彼はツアーで一番身長が高く、またリーダーボードのトップに近い位置につける可能性が高いからだ。この身長198センチのイングランド人は、日曜のセントアンドリュースで屹立し、週末の2ラウンドをノーボギーの連続「65」で回って「ダンヒルリンクス」では自身3回連続のトップ10入りとなる4位に入ったのである。3月に手首の怪我から復帰して以来、27歳のウッドは1勝を挙げ、その他にも3回のトップ5入りを果たすなど好調を維持しており、その3回のトップ5のうちの2回は英国で開催された大会で達成している。
マシュー・フィッツパトリック
マシュー・フィッツパトリックはこれまでのところ見事なルーキーイヤーを送っている。2015年の直近の11大会で、21歳の彼は4回のトップ3入りを果たし、その他にも5回のトップ20入りを果たしている。フィッツパトリックのゴルフは正確性とパットの良さを拠り所としており、これはウォーバーンのマークイスコースのタイトなレイアウトには完璧な組み合わせである。現在、彼はヨーロピアンツアーにおけるフェアウェイキープ率とパーオン率の両方でトップ10入りしている2人のうちの1人である(もう1人はトーマス・エイケン)。