T.ビヨーンが首位快走!L.ドナルドが5打差を追う
2014年 BMW PGA選手権
期間:05/22〜05/25 場所:ウエントワースC(イングランド)
ウェントワースで最高のプレーを続けるビヨーン
2014/05/25 10:46
トーマス・ビヨーンは3日目ウェントワースクラブのバックナインで怒涛のバーディラッシュを見せ、最終日に向けて5ストローク伸ばしホールアウトした。
ビヨーンは立て続けに6バーディを奪い(ヨーロピアンツアー記録まであと2つ)、18番で再びバーディを奪い、3日間で2度目となるバックナインで「30」をマークした。
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43歳デンマーク出身のビヨーンは通算15アンダーで終え、5打差に、2度の優勝経験を持つルーク・ドナルド、6打差に途中からトーナメントリーダーに加わり、3日目を「73」でホールアウトしたシェーン・ローリーが続いている。
ロリー・マキロイは最初の1ホール目でダブルボギーを叩くが、リカバリーに努め、「69」でホールアウト。オランダ出身のジュースト・ルイテンと通算8アンダーで並んだ。
昨晩から土曜の朝にかけて豪雨が降った為、ティタイムが3時間遅延した。ビヨーンは1番で6打を叩きダブルボギー、そして5番でボギーを叩いて、一時はローリーに3打差を許してしまう。
しかし、前ウェストワース居住者(ビヨーン)は6番でバーディ。17番では惜しくも1.5メートルをはずしてしまうが、再び11番から6連続バーディの猛チャージを見せた。
「このコースに熱が入りすぎてしまったよ」とビヨーンは冗談を言った、本大会トップ10フィニッシュに入ったのは1998年の5位タイ。「中途半端なスイングで、本当に荒れたスタートとしてしまった。しかし10番で良いショットを出せてから安定してきたね」。
「パットが入りだして、ゾーンに入っていた初日のバックナインのイメージがリードしてくれたんだと思う。自分の望むようにプレーが進んでいったんだ」。
「ラウンドをコントロールできた事、決断力、そして自分のゴルフを貫いた事を誇りに思うよ。目を見張るようなホールの連続だった」。
日曜には16度目のヨーロピアンツアー優勝も見えてきたビヨーンだが、この優勝により2002年以来の出場が懸かるライダーカップ選出レーストップの座が確実になる。しかしビヨーンは「何人か除外視できない選手がまだリーダーボードにいる」と付け加えた。
「その選手たちの数歩先を行くには、スマートにアグレッシブに良いゴルフをしなければならない。私が良くないスタートをすれば、最終日は混戦になるだろう」。
ドナルドは4番でイーグルを奪い、17番と18番できわめて重要なバーディパットを沈め、完璧な「68」をマークした。元世界王者は4年間で3度目となる優勝を狙える位置をキープしている。
「バーディを獲ることはきわめて重要だった、なぜならリーダーボードを見るたびトーマス・ビヨーンがバーディをまた獲っていった、ビヨーンと自分の差を広げたくなかった、そして明日最終組に入れたことも大事だ」とドナルドは語った。
「2010年に優勝した時の素晴らしい思い出があるんだ。ディフェンディングチャンピオンとして2011年にもここで優勝し、そしてゴルフ世界ランキングNo.1の座に登りつめた時は最高な気分だった。3度目の優勝はさらに輝かしいものになると思うけど、トーマス・ビヨーンが見事なゴルフをしているので、明日は私にとって苦しい一日になるだろうね」。
ドナルドとは対照的に、マキロイはウェントワースでは良いスコアを出して楽しんだことがなく、過去2年間連続で予選落ちを喫している。
25歳のマキロイは、1番での第1打をトップしてしまいグリーンをオーバー、2度もバンカーにつかまってしまう、「最後にバーディを決められず、少し落ち込みました。でも今日のひどいスタートを考えれば『69』は良いスコアだね」。
「良いスコアを出せるようになってきたが、充分なのかはわからない。コースにでて、初日のトーマス・ビヨーンが(コース新記録の 『62』を)マークしたのようにショットを打たなければならないね」。
「大きな差があったけど、それを背後からスルリと越え優勝したという経験がある。優勝には様々なストーリーがある。ゴルフでは18ホールもあるのでまだまだ長い道のりだし、もしコンディションに恵まれたら何が起こるか誰も予測できないよ」。
大西洋を挟んだ世界王者バトルは最後の一瞬までもつれ込んだ。一時10ホールを終え、3オーバーだったヘンリック・ステンソンは、巻き返しをはかり「71」で3日目をホールアウト。
ステンソンは、今週クラウンプラザインビテーショナルに出場しているアダム・スコット以上の好成績が必要である。スコットはコロニアルで「66」をマークして10位につけているが、一方のステンソンは通算6アンダー、7位タイから最終日に挑む。