「アフラシアバンク モーリシャスオープン」スタート時刻(ライブスコア)
2022年 アフラシアバンク モーリシャスオープン
期間:12/15〜12/18 場所:モント・チョイジー・ル・ゴルフ(モーリシャス)
「アフラシアバンク モーリシャス」で知っておくべき5つのこと
2022/12/14 14:08
今年最後の開催となる今週は、2シーズンの中断を経て再開に漕ぎ着けた「アフラシアバンク モーリシャスオープン」が行われる。大会について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
新規コース
第6回「アフラシアバンク モーリシャスオープン」は、新規コースとなるモント・チョイジー・ル・ゴルフで開催される。島北部の海辺のリゾート、グラン・ベに程近い7050ヤード、パー72のチャンピオンシップコースで国際大会が開催されるのは、今回が初めてとなる。元ゴルファーのコース設計家、ピーター・マトコビッチにより2017年10月に開場したこのコースは、パー5が5ホール、パー4が8ホール、パー3が5ホールという構成になっている。
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コースはモーリシャス特有の風景と漆黒の溶岩石を巧みに取り込んでおり、草深い景観の中にたたずむ複数の池がさらなる特徴を与えている。
国際色豊かな歴代王者たち
2015年の第1回大会以降、ここで誕生した5人の王者は、インド洋に浮かぶのどかな島に集結する国際的なフィールドを反映した面々となっている。第1回大会は南アフリカのジョージ・クッツェーがプレーオフの末、デンマークのトービヨン・オルセンを下して優勝した。その1年後には、モロッコで行われた前週の「ハッサンIIトロフィー」で初優勝を果たした韓国のワン・ジョンフンが2週連続優勝を果たした。2017年は再びプレーオフまで勝負がもつれこむ中、ディラン・フリテッリがこの大会を制覇した2人目の南アフリカ人選手となった。
2018年大会はツアー出場わずか3試合目だった米国のカート・キタヤマがツアー初優勝を飾った。直近の2019年大会では、若きデンマーク人スターであるラスムス・ホイゴーが、プレーオフでフランスのアントワン・ロズナーとイタリアのレナート・パラトーレを退け、躍進を遂げる勝利を挙げた。
サンシャインツアーとのパートナーシップ
今週は4週連続となったサンシャインツアーとの共催大会の最終戦となる。イングランドのダン・ブラッドバリーの優勝した開幕戦の「ヨハネスブルグオープン」を皮切りに、同じくヨハネスブルグでの「インベステック南アフリカオープン」を経て、前週はレパードクリークで「アルフレッドダンヒル選手権」が開催された。ここ2週は、ここ1年余でのDPワールドツアー3勝目を挙げたスリストン・ローレンス、そしてオッキー・ストライダムと連続して地元南アフリカ勢がトロフィーを掲げている。
DPワールドツアーとサンシャインツアーの関係は四半世紀以上前までさかのぼり、2021年7月に発表された新たなパートナーシップにより、関係はさらに強固なものとなった。DPワールドツアーは3月に共催のため南アフリカを再訪し、セントフランシスリンクスで「SDC選手権」、テインシティのザ・クラブで「ジョンソンワークウェアオープン」が開催される予定となっている。
「ライダーカップ」の味付け
今週、モント・チョイジーでは、2018年にル・ゴルフ・ナショナルでキャプテンとして欧州選抜を「ライダーカップ」制覇に導いたトーマス・ビヨーン、そしてニコラス・コルサーツと、マルコシモーネG&CCで開催される2023年「ライダーカップ」で副キャプテンとして欧州選抜を支えることになる2人が2022年を締めくくることになる。中でもビヨーンは、レジェンドツアー今年最後の大会となった「MCBツアー選手権モーリシャス」を7打差で制覇した上での、今大会の出場となる。
ビヨーンとコルサーツに加え、来月開催される第1回「ヒーローカップ」で既に大陸欧州選抜チームに選出されており、「ライダーカップ」出場も狙っているトーマス・デトリーが出場する。DPワールドツアー初制覇を狙うベルギー人選手は米PGAツアーでの初年度に幸先良いスタートを切っており、勝利で今年を締めくくるべく、今週の大会に臨む。
節目の50周年最後の大会
今週の大会は、DPワールドツアーが発足50周年を祝った今年最後の大会となる。2022年は「スカンジナビアミックス」でリン・グラントが女性として初めてDPワールドツアー制覇を果たしたほか、「ホライズンアイルランドオープン」ではアドリアン・メロンクがポーランド人初のツアー優勝を挙げ、初年度となったG4Dツアーでは、イングランドのキップ・ポパートが全7戦中4大会で勝利するなど、歴史的な瞬間がちりばめられた1年となった。
メロンクとポパートの2人はそれぞれ、今月開催された「ISPSハンダ オーストラリアオープン」と「オーストラリア オールアビリティーズ選手権」で優勝を遂げ、さらなる成功を手にしている。2022年は複数の初優勝者が誕生しつつ、久方ぶりの復活優勝を遂げた選手もいた。
「ジェネシス スコットランドオープン」が史上初のDPワールドツアーと米PGAツアーの共催大会となったほか、スリリングな結末を迎えたシーズン最終戦では、ロリー・マキロイがライアン・フォックスを退け、4度目の欧州ナンバーワンの王冠を手にした。すでに2023年シーズンが幕を開ける中、日曜の午後に果たして誰がツアーの記念すべき50周年最後の大会で勝利を挙げることになるのか。