2020年 DPワールド ツアー選手権 ドバイ
期間:12/10〜12/13 場所:ジュメイラ・ゴルフエステーツ(UAE)
「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」で知っておくべき5つのこと
2020/12/09 15:02
2020年の「レース・トゥ・ドバイ」と「ロレックスシリーズ」の最終戦、「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」について知っておくべき5つの重要事項は次の通り。
2020年「ロレックスシリーズ」最終戦
今週、ジュメイラGEのアースコースを舞台に開催される2020年の「ロレックスシリーズ」第4戦は、2020年「レース・トゥ・ドバイ」における第38戦にして最終戦となる。ヨーロピアンツアーのシーズン最終戦のフィールドは65人となり、彼らは12000の「レース・トゥ・ドバイ」ポイントと、賞金総額800万ドルをかけてプレーすることになる。今週の勝者に贈られる300万ドルと「レース・トゥ・ドバイ」の2000ポイントは、欧州ナンバーワンをかけたレースの行方を左右する重要な要素となる。
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白熱のレース
欧州ナンバーワンを巡るレースは、日曜の午後に終幕する。優勝者には2000ポイントが、最下位には30ポイントが与えられる状況にあって、計算上は「レース・トゥ・ドバイ」の上位60名に加え、72位につけるユースト・ラウテンに、「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」を制覇することにより、「レース・トゥ・ドバイ」王者となる可能性が残されている。
ランキングトップで最終戦を迎えるのは、米国人として初の「レース・トゥ・ドバイ」制覇を狙うパトリック・リード。彼に加え、今週大会デビューを果たす同じ米国出身で「全米プロゴルフ選手権」王者にして目下ランキング3位のコリン・モリカワ。そしてそれぞれランキングで2位と4位につけるトミー・フリートウッドとリー・ウェストウッドのイングランド人コンビの4人は、今大会で優勝することで、無条件に年間王者の栄冠を手にすることができる。なお、イングランドの2人はともに「レース・トゥ・ドバイ」王者となった経験を持っており、フリートウッドは2017年に、ウェストウッドは2000年と2009年に年間王者の栄冠に輝いている。クリスティアン・ベゾイデンハウト、ビクトル・ペレス、アーロン・ライ、そしてティレル・ハットンは、今大会で優勝し、リードが単独2位に入らなければ年間王者の称号を手にすることができる。
ヨーロピアンツアー新人王を巡る争い
2020年の新人王は、2名の大会委員と2名のツアー幹部で構成される委員会により、「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」終了後に決まる。これは新型コロナウイルスによる不測の影響により、獲得可能な「レース・トゥ・ドバイ」ポイントが減ったことに加え、米国在住のメンバーが移動を制限されたことで予定していた大会に出場できなかったこと、メジャーの開催日時が変更され、「全米オープン」に至っては出場権獲得を巡るプロセスが変えられるなど、諸々の要素を考慮して決定された。
新人王争いで先頭を走るのは、何れも今季優勝を遂げている4人のルーキーである。現在ポイントランキングで13位につけるラスムス・ホーイガールトは、出場わずか5戦目の「アフラシアバンクモーリシャスオープン」で初優勝を遂げると、9月の「ISPSハンダUK選手権」で2勝目を挙げた。同様にスタートダッシュに成功したサミ・バリマキ(年間ランク18位)は、出場6大会目の「オーマンオープン」をプレーオフの末に制覇し、一方、コリン・モリカワは「全米プロゴルフ選手権」でメジャー初制覇を果たした。先週は、アントワーヌ・ロズナーが第1回「ゴルフ イン ドバイ選手権」で初優勝を遂げ、フランス人選手としてヨーロピアンツアーで最速の勝利を挙げた。
年間最優秀チャレンジツアー昇格選手
毎年、前年に下部チャレンジツアーからの昇格を果たした選手でもっとも活躍した選手には、年間最優秀昇格選手賞が贈られる。昨年この賞を獲得したロバート・マッキンタイアの足跡を辿るレースもまた、白熱した展開となっている。先週のアントワーヌ・ロズナーによる「ゴルフ イン ドバイ選手権」でのツアー初優勝により、チャレンジツアー優勝経験者によるヨーロピアンツアー制覇は495回目となり、彼はこの勝利により年間ランクを24位に押し上げた。彼は2019年の昇格組ではランキング最上位で最終戦に臨むことになるが、先週の「南アフリカオープン」でトップ10入りしたスコットランドのコナー・サイムとのバトルはいまだに継続中である。
“ゴルフの声”に敬意を表する1週間
かつて「ライダーカップ」に8回出場し、ゴルフの声(ボイス・オブ・ゴルフ)として知られる伝説的なコメンテーターのピーター・アリスが、12月5日の日曜に89歳で他界したため、今週は選手やキャディに喪章の黒いリボンが配られることになる。ピーターは2003年にヨーロピアンツアーの名誉生涯会員となったほか、2012年にゴルフの殿堂入りを果たした。