英国6連戦の最終戦 カイマー、ウィレット、川村昌弘ら出場
2020年 ISPS HANDA UK選手権
期間:08/27〜08/30 場所:ベルフリー(イングランド)
「ISPS HANDA UK選手権」で知っておくべき5つのこと
2020/08/26 19:00
UKスイング最終週の第6戦「ISPS HANDA UK選手権」で知っておくべき5つの事柄は次の通り。
再びザ・ベルフリーへ
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欧州ツアーがザ・ベルフリーで開催されるのは、ゴンサロ・フェルナンデスカスターニョがツアー4勝目を果たした2008年「ブリティッシュマスターズ」以来のこととなる。
サットン・コールドフィールドのリゾートは、1977年にピーター・アリスとデイブ・トーマスにより設計され、開場した。その後、ブラバゾンコースでは、欧州ツアーの大会が16度開催された他、「ライダーカップ」も開催されるなど、多くの重要な大会が開催されてきた。
ブラバゾンコースのシグネチャーホールが311yd、パー4の10番であることに疑いの余地はなく、同ホールはセベ・バレステロスが78年「ヘネシーカップ」で2度、更に85年「ライダーカップ」でもワンオンに成功したことで有名である。
豊かな歴史
最初にブラバゾンコースで開催された公式大会は「ヘネシーカップ」であり、英国、アイルランド、そして大陸ヨーロッパが競い合った78年大会は、ホスト国が勝利した。
7年後、ザ・ベルフリーでは「ライダーカップ」が開催され、同大会ではサム・トーランスがウィニングパットを沈め、欧州代表が初めて米国代表を下した。その後、同コースでは「ライダーカップ」が3度開催され、89年大会は14-14の引き分けとなり、93年大会は米国が勝利し、2002年大会は再び欧州代表が勝利した。
ザ・ベルフリーで欧州ツアーの大会が開催されたのは「ライダーカップ」の数年前のことであり、当該大会である1979年「ラダイングリッシュゴルフクラシック」では、セベ・バレステロスが勝利を収めた。
同大会は5年連続で開催され、その後、ツアーは89年「イングリッシュオープンで」同地再訪を遂げると、この大会は92年まで続けられた。以降、ザ・ベルフリーでは、2000年から03年にかけて「ベンソン&ヘッジス国際オープン」が、06年から08年にかけて「ブリティッシュマスターズ」が開催された。
この間、この地の優勝者リストには、バレステロス、グレッグ・ノーマン、ホセ・マリア・オラサバル、ポール・ケーシー、リー・ウェストウッド、そして01年に同コースで欧州ツアー初制覇を遂げたヘンリック・ステンソンらが名を連ねている。
UKスイング最終戦
新型コロナウイルス感染拡大による中断から欧州ツアーがゴルフシーンへ復帰するきっかけとなったミニシリーズ、UKスイングは今週、ザ・ベルフリーで開催される第6戦で閉幕を迎えることとなる。
UKスイングのミニポイントレースでは、「ヒーローオープン」と「ケルティッククラシック」を制覇したホースフィールドが、2位のトーマス・デトリーに265.68ポイントの差をつけ、トップに立っている。
今週で完結するミニポイントレースで、ホースフィールドを逆転できる可能性を持っているのは、デトリー、アンディ・サリバン、ラスムス・ホイゴー、そしてレナート・パラトーレの4人のみとなっている。
今後、20年シーズン全ての大会で継続されることになるゴルフ・フォー・グッド活動の一環として、シリーズでトップ10入りした選手には総額25万ポンド(約3500万円)がそれぞれ選手たちの選ぶチャリティへの募金として支給され、シリーズの優勝者には最高額(約840万円)がチャリティ基金として贈られる。
ロウラーの欧州ツアーデビュー戦
現在、障がい者ゴルファーの世界ランキングで4位につけるEDGAゴルファーのブレンダン・ロウラーは、今週の「ISPS HANDA UK選手権」でツアーデビューを果たすことになる。
低身長や手足の短さで特徴付けられるエリス・ファン・クレフェルト症候群を患うラウラーは、欧州ツアーと共にゴルフをアクセスし易いスポーツにする取り組みに従事するスポンサー兼大会タイトルパートナーの「ISPS HANDA」により、今大会に招待された。
昨年9月にプロへ転向した22歳のアイルランド人選手は、障がい者の競技ゴルフで既に多くの成功を収めており、2019年「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」と同コースで同時に(同じティにて)開催される36ホールEDGAスコットランドオープンを制覇している。
ゴルフ・フォー・グッド
今週も欧州ツアーのゴルフ・フォー・グッド活動は継続され、開催コースのザ・ベルフリーには欧州ツアーから地元のチャリティへ寄付するための5万ポンド(700万円)が贈られる。
また、今週も引き続き地元の英雄を称える活動も行われ、新型コロナウイルス感染拡大に際し、前線で奮闘した従事者に対し賞金が届けられる。