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ラポルタ、ヒル、ブランド…2019年シーズン昇格選手紹介

2019/12/26 07:05

今年も才能豊かな選手たちがヨーロピアンチャレンジツアーから、新たにヨーロピアンツアーへの道を歩んだ。「レース・トゥ・ドバイ」のチャレンジツアー版「ロード・トゥ・マジョルカ」から本年、昇格を果たした15選手を紹介する。

フランチェスコ・ラポルタ/「ロード・トゥ・マジョルカ」ランキング1位
チャレンジツアー3年目にして、10月「海南オープン」と11月「チャレンジツアーグランドファイナル」という2つのビッグタイトルを獲った。「ロード・トゥ・マジョルカ」ランキングでトップに立ってシーズンを終えた。安定したボールストライキングとスコアメイクの能力で知られる29歳は、チャレンジツアーナンバーワンに輝いた4人目のイタリア人選手だ。2016年にプレーしたヨーロピアンツアーの舞台に、母国開催の「ロレックスシリーズ」で得た自信とともに帰ってくる。ラポルタは10月「イタリアオープン」で7位タイだが、これはイタリア出身選手では最上位の成績だった。

カルム・ヒル/同2位
このスコットランド人選手は、2018年にチャレンジツアー初優勝を果たしたが、昨年はシーズン半ばからプレーを開始したため、昇格に必要なポイントを獲得し切れなかった。それでも、初めてフルシーズンを戦った2019年には、7月「ユーラムバンクオープン」、そして8月「メイド・イン・デンマーク・チャレンジ」と、3戦の間に2勝を挙げ、ヨーロピアンツアー昇格を確定させた。パッティング能力の高さに加え、速いヘッドスピードと、ほぼ全てのスタイルのゴルフコースに対応できる順応性の高さで知られる選手である。この才能豊かな25歳は要注目である。

リチャード・ブランド/同3位
恐らく、この「ロード・トゥ・マジョルカ」ナンバー3は既知の選手であろう。“ブレンディ”の愛称で知られる46歳は、10年ぶりにヨーロピアンツアーのシード権を失った直後のシーズンに、チャレンジツアーで見事な活躍ぶりを披露した。彼は未勝利最上位の選手だが、トロフィー不足を抜群の安定感で補ったのである。このイングランド人選手は昨季2位に4度入るなど安定した成績を残した。2019年昇格組最年長の彼は、「黙々と仕事をこなす」能力の高さで知られている。

セバスチャン・ヘイセル/同4位
このドイツ人選手にとって、転機となったのは、「61」をたたき出した9月「KPMGオープン」の第1ラウンドだった。これでスイッチが入り、その週は13位タイ。その翌週の「ブルターニュオープン」で優勝とシーズン終盤まで好調をキープした。シーズンを通してわずか15試合の出場ながら、「ロード・トゥ・マジョルカ」を4位で終えたのである。

アドリアン・メロンク/同5位
まだ26歳ながら、メロンクは“ポーランドゴルフ界のゴッドファーザー”として歴史に名を残すことになりそうだ。彼は初めてヨーロピアンツアーのシード権を獲得したポーランド人選手であり、昨季の「ロード・トゥ・マジョルカ」では、間違いなく最も安定したシーズンを送った。ボールストライキングとコースマネージメント能力の高さで知られ、昨季は最多となるトップ10入り10回。9月「57°ポルトガルオープン」を2打差で制覇して「チャレンジツアー」で初めて優勝したポーランド人となった。

ジャック・シニア/同6位
「チャレンジツアー」8シーズン目にして、プレーの次元を一段高めたシニアは、遂に念願のヨーロピアンツアー昇格を果たした。誰よりもゴルフコースを緻密に分析する大胆不敵な31歳は、革新的な大会方式で行われた8月「ISPSハンダ世界男女招待」で4年ぶりとなるチャレンジツアー2勝目。その後も好調を持続させ、シーズン終了までに4度のトップ5入り。そのゴルフIQの高さで、どのようなインパクトを残すかは要注目である。

ロビン・ルーセル/同7位
ルーセルは2季目のチャレンジツアーで大躍進を遂げた。このフランス人選手は出だしの4大会で連続してトップ12入りを記録すると、その後の予選落ちをはさみ(彼が昨季予選通過を逃したのは3回のみだった)、母国の6月「オードフランス・パスカレオープン」で優勝。結局、25歳はトップ10入り7回、そしてトップ5入り4回と、盤石のシーズンを送り、ゴルフにおける全ての局面で能力を発揮する選手として評価を高めた。

アントワン・ロズナー/同8位
ロズナーがヨーロピアンツアーで名を馳せるのに時間はかからなかった。このフランス人選手は昨季5月に、「エスパーニャチャレンジ」と「プラハゴルフチャレンジ」で2戦連続優勝を遂げ、その時点で昇格選手の有力候補となった。機会があれば、この26歳のショットのインパクト音に耳を澄ませて欲しい。クラブフェースの芯をとらえる快音が聞こえるはずだ。

マシュー・ジョーダン/同9位
英国のゴルフファンであれば、ジョーダンの名は、今年の「ベットフレッドブリティッシュマスターズ」初日に、ヒルサイドGCのコースレコードとなる9アンダー「63」をマークした選手として認識できることだろう。この23歳は、チャレンジツアーでのルーキーシーズンに6月「イタリアチャレンジオープン」で優勝し、高い期待値とともにヨーロピアンツアーのシード権を獲得した。その驚くべきヘッドスピードにより、出場する全ての大会で脅威となるだろう。

リカルド・サントス/同10位
ポルトガルのベテランは、3度のトップ3入りを果たし、ヨーロピアンツアーへの復帰を遂げた。37歳は昇格組にいる7人の三十路選手の1人であり、昨季は「ロレックストロフィー」で3位、「D+Dレアルチェコチャレンジ」で2位に入り、6月「スイスチャレンジ」を制覇した。サントスはポルトガルの「マデイラアイランドオープン」で優勝した2012年の調子を取り戻して、ヨーロピアンツアーに復帰する。

コーマック・シャービン/同11位
27歳シャービンのゴルフを表現するとしたら、“安定感”になるだろう。勝利こそないものの、ダブリン在住のシャービンは、出場17大会でトップ10入り8回を記録し、ヨーロピアンツアー初昇格。シャービンの叔父ボーはシェーン・ローリーのキャディをしており、この休暇期間中に叔父からコースに関する情報を引き出すことができれば、2020年シーズンに好スタートを切ることが予想される。

オリバー・ファー/同12位
ファーは昇格組では最少となる、わずか14試合の出場でヨーロピアンツアーへの昇格を果たした。驚くべきことに、このウェールズ人選手が予選落ちしたのは、年間を通じてわずか1回のみであり、その大会ですら「69」「69」をマークした。31歳にして、ファーはちょっとしたチャレンジツアーのスペシャリストになりつつある。「ララ・アイシャチャレンジツアー」でキャリア通算3度目のチャレンジツアー制覇を果たすなど、昨季5度のトップ10入りを記録。2016年に続く3度目のヨーロピアンツアー昇格を決めた。

ダリウス・ファンドリエル/同13位
近年チャレンジツアーで復調してきた30歳は、昨年1勝を挙げると、その調子をもう一段階上げ、今年は重賞大会の一つである「ロレックストロフィー」を制覇した。このオランダ人選手は、派手なポーズで喜びを見せる劇場型の選手ではないが、昨季チャレンジツアーでは何度も優勝争いに絡み、「ロード・トゥ・マジョルカ」19試合出場で7度トップ10入りを果たした。

コナー・サイム/同14位
サイムは2018年にヨーロピアンツアーのシード権を喪失するも、チャレンジツアーではシーズン初戦となった4月「トルコ航空チャレンジ」を制覇。その後、このスコットランド人選手は一貫して「ロード・トゥ・マジョルカ」ランキングでトップ15圏内を堅持した。その努力は奏功しているようで、大舞台に戻った最初の2戦「アルフレッド・ダンヒル選手権」で11位タイ、そして「アフラシアバンクモーリシャスオープン」では9位タイ。まだ24歳ながら、プロゴルファーとしての土台を強固なものとしており、スター選手となるための成熟する時間は残されている。

セバスチャン・ガルシアロドリゲス/同15位
ガルシアロドリゲスの全ての状況を変えたのは、シーズン序盤にアルプスツアーで2勝を挙げ、母国開催の5月「エスパーニャチャレンジ」出場権を獲得したことだった。30歳はこの好機を活かし、2位タイに入って、チャレンジツアーでのシーズン残り全試合の出場権を得た。その後、9月「57°ポルトガルオープン」で再び2位に入ると、11月「チャレンジツアーグランドファイナル」では僅差で夢のヨーロピアンツアー昇格を決めた。

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