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ロレックスシリーズで振り返る2019年

2019/12/25 11:30

3年目の「ロレックスシリーズ」はこれまでで一番の盛り上がりを見せた。賞金総額が700万米ドル(約7億5000万円)以上の全8戦は、手に汗握る熱戦を提供し、王者たちは各大会で歴史的な勝ち方を見せた。以下、2019年「ロレックスシリーズ」の総括である。

“ロレックス男”ラーム
ジョン・ラームは今季大きな2勝を加えることで、再び「ロレックスシリーズ」での優位性を主張した。この才能豊かなスペイン人選手は、今年ラヒンチGCで開催された7月「ドバイデューティーフリー アイルランドオープン」で「ロレックスシリーズ」3勝目を挙げた。最終日を8アンダー「62」でプレーし、ここ3年で2度目の大会制覇を果たしたのである。

25歳はそのアンコールとばかりに臨んだシーズン最終戦の11月「DPワールドツアー選手権 ドバイ」にて、プロゴルフ単一の大会で史上最高額を稼いだ選手として名を残した。最終ホールではガードバンカーからの寄せワンが必要な状況に追い込まれた。この難しいタスクをクリアし、2度目の「DPワールドツアー選手権」制覇を果たすとともに、史上最多となる「ロレックスシリーズ」4勝目を挙げたのである。

ベルントここにあり
今年「ロレックスシリーズ」で複数回勝利を挙げたのは、ラームのみではなかった。ベルント・ヴィースベルガーは手首の怪我で2018年は困難なシーズンを送った。しかし、今季は7月「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」と10月「イタリアオープン」を制覇し、見事な復活を遂げた。

プロゴルフ界の重賞大会で2勝。2019年シーズン開始時点での世界ランキングは185位だったが、一気に22位までランキングを上昇させた。

新章突入
2019年は1月「アブダビHSBC選手権」(アブダビGC)が初めて「ロレックスシリーズ」開幕戦として開催された。結果的に、この大会はシェーン・ローリーが2019年に遂げた躍進の先触れとなった。アブダビGCで勝利したローリーは、その自信を糧として赴いた海外メジャー「全英オープン」で初優勝を果たしたのである。

素晴らしきウェントワース
2019年に我々が学んだことの一つとして、秋の「ロレックスシリーズ」がいかに重要になりつつあるかである。今年から初めて開催時期が9月に移行した「BMW PGA選手権」(ウェントワースGC)では、ダニー・ウィレットとラームがバックナインで熱戦を繰り広げた。結果、ウィレットが戴冠し、2018年「DPワールドツアー選手権」以来となる「ロレックスシリーズ」2勝目を挙げた。

照明の下で
勝負がプレーオフまでもつれこんだ11月「ターキッシュエアラインズオープン」。ビクトル・ペレスベンジャミン・エベールカート・キタヤママティアス・シュワブエリック・ファンローエン、そしてティレル・ハットンの6人で始まったプレーオフは、日没になっても決着がつかず、ヨーロピアンツアー史上初となる投光照明下での試合となった。大会はハットンが制覇した。

トミーが躍動
今季「ロレックスシリーズ」3度目のプレーオフは、シーズンラスト2戦となった11月「ネッドバンクゴルフチャレンジ」で展開された。トミー・フリートウッドマーカス・キンハルトが雌雄を決するべくプレーオフで対峙。勝負はショートサイドからの難しい寄せワンを決めたフリートウッドが制した。「ロレックスシリーズ」2勝目を挙げるとともに、約2年ぶりのツアー制覇を遂げた。お見事、トミー。

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