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アジアンツアー会長寄稿/2015年1月号
2015/01/09 14:51
アジアンツアー・チラハン会長「新シーズンが待ち遠しい!」
2年続けて、20代の選手がアジアンツアーの賞金王に輝いた。
韓国系アメリカ人のデビッド・リプスキーによる2014年の賞金王獲得への挑戦は、実際に彼がこの栄誉あるトロフィを手にした「タイランドゴルフ選手権」まで、決して諦めることのなかったアニルバン・ラヒリの激しい追い上げによって、素晴らしいものとなった。
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26歳のリプスキーと彼より1歳年上のラヒリは、アジアンツアーの大スターになると目される2人の才能あるプレーヤーだ。このように若く、貪欲なプレーヤーたちがアジア最高の栄誉を懸けて戦うことを見たのは何よりも嬉しいことだった。
アジアンツアーの将来はまぎれもなく明るい。他にも、キラデク・アフィバーンラト、 タンヤゴーン・クロンパ、キャメロン・スミス、ガガンジート・ブラー、ミゲル・タブエナ、ニコラス・ファン、ジャズ・ジャンワタノンド、ミサン・ペレラ、ラシッド・カーンらがツアーで輝かしい才能を発揮している。
インド人として初めてPGAツアーを制したアージュン・アトワルが、初開催となった「ドバイ・オープン」を勝ったことは、ラヒリやカーンが いつかメジャー大会を勝つことを予期しているとも言えるだろう!
「彼らはどこまででも行くことが出来る。PGAツアーでプレーすることも、そこで勝つことも。もちろんメジャー大会だって」とアトワルは話したのだ。
毎年、我々アジアンツアーのメンバーは世界中でニュースのヘッドラインを飾り、それは2014年シーズンも同じだった。リプスキーがスイスで行われた「オメガ・ヨーロピアンマスターズ」で、アジアンツアーメンバーとして初めて同大会を制したときは、歴史の1ページに名前を残した。
2014年初頭には、カリスマ的なトンチャイ・ジェイディが率いたアジア選抜が、初開催となった「ユーラシアカップpresented by DRB-HICOM」でミゲル・アンヘル・ヒメネス率いる欧州選抜に劇的な10対10の引き分けを演じた。
その後も、トンチャイはスウェーデンで勝利を飾り、2014年を世界ランク37位で終えるなど、我々にとって目標となる戦績を残し続け、その偉業を我々はとても誇りに思っている。
チームアジアの一員だったラヒリは、「CIMBニアガ インドネシアマスターズ」で初めてインド国外での勝利を飾り、その後「ベネチアン・マカオオープン」でスコット・ヘンドとのエキサイティングな死闘を制した。それは、ヘンドが「香港オープン」でアジアンツアー6勝目を挙げた翌週のことだった。
昨年は3人の初優勝者が誕生した。それは、リチャード・リー、スティーブ・ロートン、 ラシード・カーンで、それぞれ「ソレイルオープン」「マーキュリーズ台湾マスターズ」「セイルSBIオープン」で達成された。カーンはその後「チェンマイゴルフクラシック」でもスリリングな勝利を手に入れている。
賞金王に2度輝いたタイのタワン・ウィラチャンは、「クイーンズカップ」と「キングスカップ」をともに制する“ロイヤルダブル”を達成し、ツアー通算勝利数を18へと伸ばした。
マーカス・ボス、プロム・ミーサワット、チャプチャイ・ニラト、SSP チョウラシアは、それぞれ「ICTSI フィリピンオープン」「Yeangderトーナメントプレーヤーズ選手権」「ワールドワイドホールディングス セランゴールマスターズ」「パナソニックオープン インディア」で記念すべき勝利を挙げ、ここ何年かの未勝利を脱出した。
2014年、我々は恐れを知らない新しいスターの誕生を目撃した。それはオーストラリアのキャメロン・スミスで、彼は7度のトップ10入りを果たして賞金ランキング5位、そして予選落ちは1度だけだった。
タンヤゴーン(クロンパ)もチェンマイでカーン相手に卓越した技量を見せ、「インドネシアオープン」ではアイルランドのパトレイグ・ハリントンに敗れはしたが、ガッツあるパフォーマンスを発揮した。
スミスとタンヤゴーンは引き続きアジアンツアーでの初勝利を目指しているが、2014年の戦績は彼らの始まったばかりのキャリアが、この先輝かしいものになるであろうことを示唆している。
2014年に我々のメンバーが勝ち取ったものを思うとき、私は新シーズンが始まること(2月5日のメイバンク・マレーシアオープン)が待ちきれない!
■ チラハン/Kyi Hla Han
1961年2月13日、ミャンマー・ヤンゴン生まれ。80年にプロ転向し、95年に発足したアジアンツアーを初年度からプレーした。99年には賞金王に輝くなどプロとして通算10勝。2004年に引退すると、06年からはアジアンツアーの会長に就任し、同ツアーの急速な拡大を牽引している。
情報提供:ASIAN TOUR