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招待選手2人と同組 大槻智春が得た財産

◇アジアンツアー◇香港オープン 最終日(12日)◇香港GC(香港)◇6701yd(パー70)

最終日にもっとも注目を集めたのは、招待選手2人が一緒になったシェーン・ローリー(アイルランド)とトニー・フィナウ組。その3サムの残り1人は大槻智春だった。「ラッキーだなと思いました。2人一緒っていうのは、PGAツアーにでもいかない限りないと思っていたので」と、アジアンツアーで巡ってきた幸運をかみ締めながらティオフした。

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結果からいうと、ともに通算7アンダーからスタートした3人だが、18ホールを終えて大槻は通算8アンダー7位。ローリーが通算13アンダー2位で、フィナウは通算10アンダー5位だった。

2020年の初戦としては決して悪い成績ではなかったが、もちろん手放しで喜べるわけはない。「最終的にはそんなに悪くなかったけど、同じスコアからスタートして、同じ条件で回った。レベルの差っていったら大げさかもしれないけど、このスコアの差っていうのは絶対忘れちゃいけないと思う。僕にとっては本当に有意義な1日でした」と、決意を示すように口を結んだ。

4日間を通して4オーバーと苦しめられた9番ホール。なんとかパーセーブしたものの、1オンを狙って、ホール脇に展示されていた高級車・マクラーレンに危うくぶつけそうになった10番ホール。考えれば、あれこれと反省点が浮かんでくる。ショートゲームの精度向上、ロングアイアンの技術とスピンコントロール、それにパッティング。まだまだ、やるべきことが多いことは百も承知だ。

昨年10月の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(46位)では「(PGAツアーは)そんなに遠くはない」と発言。その言葉がひとり歩きした時期もあったが、大槻がいうのは過信や楽観とは少し違う。

「多くの人たちがアメリカ選手との飛距離の違いを引き合いに出して、“飛距離を伸ばさないと戦えない”っていう。だけど、日本選手はティショットの精度が高いし、小技だって下手ではない。たとえば、トニーやシェーンがアイアンで刻んでいくホールも、僕は1Wで打っていける。そういう精度を上げられれば、そのホールに関しては彼らより短い番手でグリーンに打っていける。そういうところを活かせればいいのかなって。得意なところを伸ばしていけば、絶対に戦えないってことはないと思うんです」。

それが、信念であり意気込みだ。「トップの選手もあれだけスコアを伸ばしているし、全体を通したら、今週は悔しい結果ではありますね」と締めた。だが、差はあっても、けっして詰められない差ではない。香港での貴重な1日を終え、目指すべきものはより鮮明になったはずだ。(中国・香港/今岡涼太)

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2020年 香港オープン



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