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安田祐香は決勝進出圏内で発進 オーガスタの“真緑”に感激

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア 初日(3日)◇チャンピオンズリトリートGC(ジョージア州)◇6355yd(パー72)

世界のトップ女子アマ72人による新設大会が開幕。日本勢でただひとり出場の安田祐香(大手前大1年)は2バーディ、2ボギーの「72」で回り、イーブンパーの15位タイで滑り出した。36ホールの予選ラウンドを終えて上位30人が、男子メジャー「マスターズ」の会場であるオーガスタナショナルGCでの決勝18ホールに進む。

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早朝の深い霧が晴れ、10番スタートの第1組で飛び出した安田は出だし2ホールで5m前後のチャンスを外した。アップダウンのあるインコースで勢いに乗れず、1Wショットを左のペナルティエリアに落とした前半16番でボギーを先行。すぐに続く17番(パー3)で5mのバーディパットを沈めて取り返し、後退を免れた。

その後はボギーとバーディをもう一つずつ重ねたが、ことごとくパットがカップ脇をすり抜けた。「チャンスをたくさん作れたんですけど、全部外れてしまったのが残念。(ラインは)読みにくくはないんですけど、“ひとすじ”違うところが多かった。一つ入り出したら、全部入るんじゃないかと思います。スコアは悪くないけれど、内容は“詰まった”感じ」とガマンのイーブンパーになった。

フラストレーションがたまりかねない展開で笑みを絶やさなかったのは、相棒のサポートもあってのこと。「キャディさんがすごくしゃべってくれたので」。今大会でバッグを預かるオーガスタナショナルのハウスキャディ、チャド・ラムズバックさんは1カ月ほど前に日本語会話の音声教材を聞いて勉強したとか。ナショナルチームを引っ張ってきた安田も国際経験豊富で、コミュニケーションに支障をきたすことはなかった。

前日2日(火)は練習ラウンドを終えた後、オーガスタナショナルGCで前夜祭が行われた。普段なかなか着ることのないワンピースに身を包み、マグノリアレーンを通って白亜のクラブハウスへ。日没前のコースに出ると、鮮烈な色彩に目を奪われた。「じゅうたんみたい。“茶色い部分”がないんです。ぜんぶ、緑。真緑(まみどり)でした」。それに「料理もおいしかった。ステーキ、軟らかかったです」

4打差のトップの背中よりも、いまは30位までの決勝ラウンド行きのカットラインの方が気にかかる(現在30位タイは2オーバー)。「バーディチャンスが5、6回、短いのがあった。入ったらもっと上位に行けたと思うと残念ですけど。あしたも良いショットをして頑張りたい」。オーガスタでの真剣勝負までもうひと踏ん張りだ。(ジョージア州エバンス/桂川洋一)

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