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20年ぶり金メダルの中島啓太 出身小・中を凱旋訪問

インドネシアの首都ジャカルタで開催されたアジア大会のゴルフ競技(8月23日―26日)で、男子個人・団体として20年ぶりの金メダルを獲得した中島啓太(代々木高3年)は13日、埼玉県加須市にある出身校(豊野小、大利根中)を凱旋訪問した。

■ 職員室前に「将来の夢」張り出し

豊野小では体育館、大利根中では校庭に全校生徒が集まって、先輩の快挙を祝福した。日本代表のブレザーに身を包み、大きく輝く2つの金メダルを首から提げた中島は「小学生のときは毎年、職員室の前に『プロゴルファーになる』と書いた将来の夢を張り出していた。みんなの前で夢を発表したことで、その目標に向かって頑張れている。アジア大会はそのご褒美だったと思います」と、夢を追いかけることの大切さを後輩たちに語りかけた。

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中島は幼少期から自宅近くのゴルフ練習場を遊び場にしていたという。本格的にゴルフを始めた小学1年時から、すぐに練習場のレッスンプロに習い始めた。小学3年になると、石川遼を輩出した杉並学院の元ゴルフ部監督・吉岡徹治氏(現代々木高ゴルフ部監督)が主宰するジュニアアカデミーに参加。年上選手たちとのマッチプレー勝負や海外合宿を通じて、腕に磨きをかけていった。

■ プロ転向せず進学へ

凱旋訪問には吉岡監督も同席した。中島は「監督からは『たくさんの人に感謝しながらプレーしなさい』と教えられた」という。「自分が一番うまいと思っていると成長できない。周囲の人にありがとうと思うことで、成長できるチャンスがあると思う」と続けた。

過去、アジア大会で個人・金メダルを獲得した日本人は、丸山茂樹(1990年)、横尾要(1994年)、近藤智弘(1998年)と宮里藍(2002年)の4人だけ。来年3月に高校を卒業するが、プロ転向せず大学に進学すると表明している。中島は「(現在136位の)世界アマチュアランキングを上げて、全米アマや全英アマ、アジアアマに出場して優勝したい」と次なる目標を力強く語った。(埼玉県加須市/今岡涼太)

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