所有コースを舞台に、またも女性有権者からの反発を買う事実が明るみとなったD.トランプ氏(Jeff J Mitchell/Getty Images)

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏が、所有するカリフォルニア州のトランプ・ナショナルゴルフクラブを訪れた際、「可愛くない」と判断した女性従業員を解雇するようたびたび命じていたことが民事訴訟の記録で分かった。米紙ロサンゼルス・タイムズが29日、報じた。

トランプ氏は2002年に同コースを購入して以降、年に何度も訪れてきた。訴訟記録によると、コースの支配人らはトランプ氏が来場する際、“若くて細身で可愛い女性”のスタッフをレストランで働かせるようスケジュールを組んだ。トランプ氏が女性スタッフを「きれいじゃない」として、首を切るよう何度も求めたからだ。

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報道によると、08年まで勤務していた元従業員は「トランプ氏がレストランのスタッフについて『可愛くない』と言って、解雇してもっときれいな人を雇うよう支配人らに命じているのを何度も見たわ」と証言した。

民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン氏は26日のテレビ討論会で、トランプ氏が元ミス・ユニバースの女性を「ミス子豚」と呼んでいたと暴露。トランプ氏は後日、「クリントン氏は女性にだまされている」と反論したが、“女性べっ視”への批判は高まりを見せている。