パチンコの平和がPGMにTOB
ゴルフ場再編加速へ 平和がPGM完全子会社化
2015/05/13 18:29
パチンコ・パチスロ機を製造販売する「平和」(東京都台東区、嶺井勝也社長)は13日、連結子会社のゴルフ場運営大手「PGMホールディングス」(東京都港区、田中耕太郎社長)を株式交換により、8月に完全子会社化すると発表した。PGMは7月29日付で、東証1部を上場廃止になる。
100%子会社化により、意思決定を迅速化するとともに、平和グループの約1000億円に上る手元資金を活用しやすくして、PGMによるゴルフ場のM&A(合併・買収)や、すでに保有・運営するゴルフ場の改修を積極的に進める。
平和の担当者は「団塊世代が70歳を迎えゴルファーの減少が懸念される『2015年問題』、料金の値下げ競争のため、ゴルフ場運営の事業環境は厳しい。さらなる業界再編が進むとみられ、PGMのマーケットシェアの拡大、収益性の向上が急務と考えた」と説明した。
平和は2011年11月にPGMに対する株式公開買い付け(TOB)を実施し、同12月に連結子会社化。現時点で、PGMの発行済み株式総数の80.37%を保有している。
今回の株式交換では、平和以外の株主が所有するPGMの普通株式1株に対し、平和の普通株式0.54株を割り当てる手法で、残りの19.63%を取得する。平和が自己保有する株を交付し、新規の株式発行は行わない。6月のPGMの株主総会を経て、正式決定する。
PGMは129カ所のゴルフ場を運営している。平和は東証1部上場で、13日発表した2015年3月期連結決算によると、売上高は前年同期比9.4%増の1986億円、純利益は同28.9%増の262億3500万円。
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