このところ再燃している「オーガスタ論争」だが、タイガー・ウッズも巻き込まれ解決の糸口が見えてこない状況に、米女子ツアーのコミッショナー、タイ・ボータウ氏が発言。「オーガスタ論争は過激になりすぎ。このままではゴルフ界に悪影響を及ぼす危険性が高い。時の流れにあわせオーガスタナショナルは女性メンバーを受け入れるべきだ」とした。これには、ほとんどの米女子ツアーの選手たちが同意している。今週行われている「ADTチャンピオンシップ」の会場で聞いてみた。

ベス・ダニエル
「コミッショナーの発言を誇りに思う。今まで米女子ツアーはこのような問題に消極的で、発言を控えてきた。100％ボータウ氏を支持する。オーガスタはプライベートな団体だが、とても公な世界的なイベントを開催しているので、普通のプライベート団体のような主張は通らない」

アニカ・ソレンスタム
「この問題はとても難しいものだが、私はボータウ氏と同意見。米女子ツアーとして、今回の発言をしたことは正しいと思う。ボータウ氏が言ったようにオーガスタも問題解決のためにも早く正しい事をして、これ以上ゴルフ界を傷つけないで欲しい」

カリー・ウェブ
「昨日ボータウ氏が発言をするまで、私個人はこの問題についてそんなに考えていなかった。でもボータウ氏が言うようにこのまま論争が長引き、こじれていくとゴルフにとって悪影響を与えていることは事実。ここ十数年、ゴルフ界は様々な人の努力のもと、どんな人種であろうと、性別を問わず、年齢を問わず門戸を開いてくる努力をしてきた。今回の論争は逆方向に向かっている」

メグ・マローン
「オーガスタに正しいことを早くやってもらいたい。早く問題を解決してもらわないとマスターズを楽しめない。反対運動の起こっているマスターズは見たくない」

一方、「ADTチャンピオンシップ」にはいなかったが、殿堂入り選手のナンシー・ロペスはオーガスタナショナルの意見に同調している。「オーガスタナショナルの歴史と伝統を重んじるべき」というのが、彼女の意見だった。