さくらは首位陥落、6打差を追う立場へ
スコアアップの絶対条件
2002/10/01 09:00
バックナインの中盤に来て、自己ベスト更新や、重要な試合に勝つ可能性が出てきた瞬間から集中力を失っていることに気づく・・・。不安になり、スウィングが縮こまり、テンポが速くなり、それまでの調子が嘘のようにミスショットを連発する。そして残り3、4ホールでは目も当てられない結果となる。
後半に崩れていく自分を責め始め、「プレッシャーに弱い負け犬だ」と自己嫌悪に陥る。こんな思いをしたゴルファーは多いはず。しかしこんな悲劇を防ぐ方法がある。
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それは水分補給と血糖値のコントロールである。この2つは非常に重要なので、真剣にゴルフ上達を考える人には是非考えてもらいたい。
まず脱水症状の諸症状として、筋肉疲労、体の張り、そして集中力の欠如が挙げられる。これらはゴルフに限ったことではなく、日常生活においても良くないことだ。ラウンド中、脱水症状で疲労に襲われた時に考えるのは、以下のうちのどれだろうか?
1.スコアを落とさないようゴルフに集中する
2.短いパーパット、或いは勝負を決める大事なティショットをしっかり打つ
3.命を落とさないよう気を付ける(生命的に)
言うまでもなく、命を落とさないことに意識が集中するはずだ。ラウンドを通して、身体がもつかどうかが一番の重要事項になる。故に十分な水分補給が大事なのである。
そこでゴルフにおける、正しい水分補給の仕方をご紹介しよう。まず、スタート48時間前(2日前)から十分な水分補給を行う。1日に3リットル弱は摂って欲しい。必要量の水分補給をしない場合は、既に体内にある水分が失われることになる。筋肉に貯蔵されていた水分も失うことになるので、体が硬くなり疲労を感じるのだ。
ラウンド中は約4リットルの水分補給が必要と考えて欲しい。そしてコースについてから水分補給を始めたのでは遅いのである。ラウンドの2日前から、スコアをまとめる戦いが始まっているのだ。
喉の渇きを覚えた時点では、時すでに遅し。それは「これから調子が下がる」というサインなのだ。そこで水分を補給すれば喉の渇きは癒せるが、その場で体内の水分レベルを引き上げる作用はない。
カフェインやアルコール類は、利尿作用があり体内の水分を奪うのでお勧めしない。一番効き目があるのは、やはり水だ。水の効果を侮るべからず。ホール毎に水分補給をすべきである。
そして血糖値のコントロールには、糖分を多く取りすぎるとダルさを感じるし、糖尿病の危険性もあるので気を付けたい。ハーフを終了した時点で、清涼飲料水や栄養補給のための健康食品を口にしたからと言って、その効果は2、3ホール続くのが関の山。その後は急激に血糖値が下がり始めるのである。だからと言って、必要以上に糖分を取りつづけても血糖値が一定に保たれることはなく、ある所までくると血糖値が上がったり下がったり不安定になる。
血糖値のコントロール方法については様々な情報が飛び交っているが、難しく考えず、バナナやリンゴを摂る事で糖分補給できると考えよう。オレンジは糖分を多く含んでおり、摂りすぎに注意。ピーナッツはたんぱく質を補給できる。
カギとなるのは、これらの果物や穀物を定期的に摂り続けることである。サンドイッチを一気にほおばって、その後何も食べないよりは、ホールごとに少しづつ栄養を摂り続けたほうが血糖値のコントロールができる。
ベストパフォーマンスを発揮するために、ラウンド前の朝食でお勧めしたいのは、果物入りの穀物シリアルだ。エネルギー源として長い時間の効果を期待できる。昼食には穀物パンに、ツナやチキンを摂ろう。
以上を実践すれば、今後のラウンドにおいて、最終ホールを迎えた時にも十分な気力と集中力を持ってプレーできるはずである。
Golfweek
By Mike Malaska