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ギアニュース
2003/11/19 09:00
安い労働力を有効活用し、様々な工場が中国へ進出する中、ゴルフ業界も例外ではなく、中国の企業に下請け、OMGを依頼している現状がある。
アニタ・チェン(アドバンス社副社長)
「安い労働賃金を最大限に活かしていますので、世界市場の中での価格競争に打ち勝てているのです。またゴルフギアの製造はすでに10年近く行っているので、技術者たちのレベルも世界水準を満たしているのです。」
安い労働賃金のみならず、家族への仕送りなどを目的とした若い労働者たちが出稼ぎに出てきており、好んで超過勤務を行っている現状もある。また企業側は、労働省と組んで志願者を募り徹底的に訓練させながら、工場裏にある寮で生活の面倒までみている。アドバンス社では3000人のスタッフをかかえ、年間600万個ものクラブヘッドを製造している。また同じ工場内では年間200万クラブを製造、250万本ものシャフトも製造している。これらの下請けは、一流のアメリカメーカーばかり。もちろんどこのメーカーかは、公にされていない。
また工場は企業機密の流出を恐れ、厳重な警備体制がしかれており、出入り口には金属探知機も置かれている。なぜなら、このアドバンス社と、ほかライバル2社が実は世界のプレミアムギアメーカーの下請けのほぼ90%を占めているためだ。