「マスターズ」の予選ラウンドを、石川遼と共に回ったアンソニー・キム（23歳）とロリー・マキロイ（19歳）の2人が、それぞれ印象的なプレーを見せつけた。

初日「75」と出遅れたキムだが、2日目は1番で4.5mを沈めると、そこからバーディを量産する。前半6つのバーディを奪って折り返すと、10番でダブルボギーを叩いたものの、そこから再び5つのバーディを奪って、結局11バーディ2ボギー1ダブルボギーの「65」。1963年にニック・プライスが記録した1ラウンドの最多バーディ記録の「10」を更新する「11」バーディを奪い、通算4アンダーの6位タイへ急浮上を果たしている。

＜＜　下に続く　＞＞

一方のマキロイも、初日をイーブンパーで終えると、2日目はパトロン達の大声援を受けつつ、正確なドライバーショットと多彩な小技を武器に、15番までに4つスコアを伸ばす。しかし、16番で4パットのダブルボギーを叩くと、18番では第2打をバンカーに入れ、1打で出せずに、4打目は奥のカラーに達してしまう。そこから寄せるも2パットのトリプルボギーと崩れ、終わってみればカットラインぎりぎりの通算1オーバーで辛くも予選突破を決めている。

さらにマキロイは、18番のバンカーショットの際、1回目をミスした時に悔しがって砂を蹴ったことが、ゴルフ規則「13－4」のハザードの状態をテストする禁止条項に抵触するのではないかとの疑惑が持ち上がり、ホールアウト後の20時40分に再びクラブハウスに呼び戻され、委員会と共にCBSの録画を見直しつつ、何が起こったかの再確認を行った。その結果、規則違反は無いとの判断が下されて、無事予選通過が確定した。