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実録“GDO HOT LIST”デビュー前夜(その1.試打会)
2011/12/15 21:29
皆さんは米国Golf Digest誌が毎年発表している“HOT LIST”というカタログの存在をご存じだろうか?これは、同誌が30万ドル以上(2012年度)のコストと、100年を超えるゴルフ業界での経験をもとに制作しているリストで、“業界に対して公平で、自分たちにとって真実であり、一番重要なことは読者にとって有益である”ことをモットーとして、市販クラブにゴールド、シルバーのバッジをつけて評価しているものだ。
米国Golf Digest誌と提携するGDOが、この“HOT LIST”日本版を立ち上げることとなった。1回目のリスト発表は2012年3月14日。ここでは、“GDO HOT LIST”がいかなる手続きを踏んでその初めての産声をあげるのか、その過程を客観的に報道、検証していきたい。
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”GDO HOT LIST”の責任者は、GDO編集部でギア担当をしている宮田卓磨。11月初旬に宮田から各メーカーにクラブエントリーの案内を送付し、協力を仰いだ。エントリー対象となるクラブは2011年の夏以降に発売されたもので、一部には2012年の未発表モデルも含まれている。12月15日に行われた第1回試打会には、ドライバー28本(16メーカー)、フェアウェイウッド20本(15メーカー)、ユーティリティ14本(11メーカー)の計62本が集まり、総勢17名のテスターによって評価が行われた。
テスターのハンディキャップは、+2.0から15までと幅広い。そうすることで、上級者向けからアベレージゴルファー向けのクラブまでを偏りなく平等に評価しようとしているのだ。この日、試打を行ったのは千葉県にある鶴舞カントリークラブの練習場。マットの上から練習場備え付けの球を打った。先述の理由で、テスターには自分のレベルに応じた感覚で、「飛距離」「操作性」「寛容性」「弾道高さ」「満足度」「構えやすさ」「打感」「打球音」の8項目を10点満点で評価してもらい、さらにゴールド候補、シルバー候補を選択し、フリーコメントを記入してもらう。この作業は8時過ぎから始まり、15時頃には無事に一通りの検証作業が終了した。
この日のテストに参加した特別テスターのマーク金井氏に感想を聞いてみた。「今までは一人の人間が自分の意見をバラバラにしゃべっているだけだけど、こうして幅広く多角的に評価を行うのはよいと思います。ただ、ボールは統一してほしいね」。ボールの統一を望む声は他にも聞かれたが、現時点では予算・作業の困難さからそれをすることは難しいと宮田は言う。
同じく、トップアマの和田貴之さんは「色んなクラブを打てたのは楽しかったです。でも、ロフトが違う、シャフトが違う、重さもバランスも違うというクラブをどういう基準で評価すれば良いのかちょっと迷いました。自己基準で良いというのでそう評価しましたが、それならばテスターの情報(フッカーなのか、スライサーなのか、ヘッド-スピードは速いのか、遅いのかなど)が対になっているとよいと思います」とのこと。“GDO HOT LIST”発表時には、この辺りの意見を参考にコメントを掲載することになるだろう。
なお、第1回の試打会に間に合わなかったメーカー(タイトリストやテーラーメイド等)のクラブも、”GDO HOT LIST”発表までのタイミングで試打ができれば、エントリーリストに追加されるという。
次週は第2回の試打会(アイアン、ウェッジ、パター)が実施される予定で、同時に第1回で評価されたクラブを、”GDO HOT LIST”掲載クラブに絞り込む選考会議が行われる。この会議の模様も引き続きお伝えしていく。