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ヨーロピアンツアーレポート(5)/潜入取材を終えて

2010/03/23 22:17

モロッコの首都ラバトにあるロイヤル・ゴルフ・ダー・エス・サラームで開催されていた、ヨーロピアンツアー「ハッサンII世ゴルフトロフィ」は、通算25アンダーをマークしたリース・デービス(ウェールズ)の逆転優勝で幕を閉じた。

何もかもがケタ違いだったモロッコ王家後援による大会

出場選手やアマチュアを招待して行ったカクテルパーティーおよび着席によるガラディナーパーティーはどちらも盛大。一番驚いたのは、大会終了後の表彰式。たった数時間で直 前まで選手用の練習場だったスペースに、大会名誉会長でもあるムーレイ・ラシード王子の控え室と表彰特別室を設置したのである(いつの間に!?)。スコットランドからわざわざ呼び寄せたバグパイプ奏者の音色がゴルフ場に響きわたり、大勢のギャラリーがスタンドで見守る中、熱気の中で女子および男子の上位入賞者が表彰された。

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最終日前日には大会会場に自ら足を運んで、ボランティアや選手に声をかけた王子。試合を終えて練習をしていた矢野選手に近寄り声をかけ、握手をしたあとに写真撮影をする一幕も。王子がいくところは、厳重な警備に加えて多くの人だかりとなり、声をかけられたボランティアは天にも昇るような高揚した表情を浮かべるなど、国民の憧れの象徴であることがみうけられた。

おいしい食事と豊富なバリエーション

クラブハウス中央には出場選手やアマチュア、ゲスト用の大きなレストランが設置されており、コンチネンタルなメニューに加えて伝統的なモロッコ料理などが選べるビュッフェ方式となっていた。ギャラリー用にいくつかのレストランが出店しており、マクドナルド、サンドイッチショップ、アラブ系の串焼きの店のほか、ヨーロッパでチェーン展開をする人気回転寿司レストランの「matsuri」がプールサイドにあり、中でも一番人気のようだった。実際に食べてみたが、どのスシロールを食べても同じ味がするので不思議に思い、よく見るとすべてに「クリームチーズ」が入っていたのには驚いた。

のんびりとピクニック気分で観戦

日本でいう北海道の夏くらいの快適な気候ということもあり、子供連れでのんびりと観戦しているファミリーが多くみられた。また、着飾ったセレブ風の女性グループも多くみられ、ゴルフトーナメント観戦が「ステータス」と考えられているのは日本とは違うところだろう。大会の趣旨である「モロッコ文化の紹介とお客様へのおもてなし」を趣旨とする大会だけに、そのあたたかい思いが随所に感じられるとともに、ハイレベルなヨーロピアンツアー選手の戦いを間近に見ることができる貴重な体験だった。(編集部:向井康子)



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