身長203センチ! 全英で12年ぶりにアマチュアが首位発進
丸山茂樹、杉澤伸章氏らが「夢」を説く ジュニア応援スペシャルマッチ
ジュニアゴルファーの支援などを手掛けるThe Dream Project 実行委員会が20日、北海道の恵庭カントリー倶楽部・支笏コースで「The Dream Project スキンズマッチ~Be Ambitious Cup~ supported by ファイネストコーポレーション」を開催した。
発起人のプロキャディ・杉澤伸章氏や、プロジェクトの趣旨に賛同した男子プロゴルファーの丸山茂樹、河本力、清水大成、女子プロゴルファーの成田美寿々、北田瑠衣が参加した。
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5ホールのスキンズマッチでは河本&成田、清水&北田がチームを組み、丸山が解説を担当。賞金総額400万円(内、100万円は沖縄県宮古島の児童施設へ寄付)をかけて熱い戦いが繰り広げられた。
マッチは河本&成田チームが勝利し、優勝賞金200万円を手にした。試合後にはキャリングボードを持つなどして運営をサポートした北海学園札幌高ゴルフ部に所属するジュニアゴルファー12人との懇親ラウンドも行われた。
夢を持つ、志を持つことの大切さをジュニアに伝えることを目的とした本プロジェクト。杉澤氏は「僕自身もそうだったんですけど、夢を持てなかった環境から、夢みたいな出来事が重なっていくことで夢を持つことができた。それで夢を叶えるうれしさや感激を覚えた」と、自身の経験も交えながらプロジェクトの経緯を語る。
愛知県の“田舎”に生まれた杉澤氏は少年時代、大きな夢を抱くことができなかったという。「夢がなかったわけじゃないけど、スケールが小さかった。田舎の中での叶え方しか知らなかった。でも、ゴルフを始めて世界が広がって、丸山(茂樹)さんに出会って世界で勝つことができた」。丸山の専属キャディとして米ツアーで勝利を挙げ、世界を舞台に戦い、頂点に立つ喜びを知った。
2013年には、国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で宮里優作の初優勝にも貢献。多くのプロを支え、プロとともに自身の夢も叶えていった。「頑張っているから夢みたいな出来事に出会えて、そこからも夢を広げていける。そういうことを、夢を叶えたプロゴルファーたちが伝えて、みんな(ジュニア)に感じてほしかった。(夢を)見ていいんだ、持っていいんだ、叶えられるんだ、と」
イベント後、杉澤氏は「(高校生が)生き生きしていた。すごく良い表情をしていました」と振り返った。スペシャル解説として参加した丸山も「高校生の皆さんのサポートもあって大いに盛り上がりましたし、高校生にとっても自分の志を持つことの大切さを体感できた本当に素晴らしい企画だったと思います」と笑顔で話した。
勝利ペアの河本は「高校生と一緒にプレーの時間を共有することができ、自分自身にとっても本当に有意義な時間でした。プレーの面では成田プロに引っ張ってもらい気持ち良くラウンドできましたし、本当に楽しい時間となりました」と充実感をにじませた。
成田も「高校生の皆さんが、自分の夢に向けて、きょうの経験が良いキッカケになれば幸いです。プロになりたい、ゴルフ関連の仕事に就きたいといった夢を皆さんも持っていると思います。具体的な目標を立てて、それに向けて努力をすること。それが夢を叶えることにつながりますので、努力を惜しまずに頑張ってください」とスター候補たちにエールを送った。
イベントの模様はCS放送のゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」にて、9月16日(土)の10時30分から放送予定(再放送あり)。杉澤氏は「(同様のイベントを)継続していくし、増やしていきたい。今回はテレビを通じてお伝えさせてもらいますけど、いろんなことをプロデューサーとしてやっていきたい」と青写真を描く。“夢”はさらに広がっていく。(編集部・内山孝志朗)