ツアーキャディのコロナ禍一年 優勝しても収入は「半減」
キャディのためのルール勉強会 日本プロキャディ協会とJGAが実施
2021/01/28 08:05
日本プロキャディ協会主催による第1回「プロキャディのためのルール勉強」が27日、オンラインで実施された。参加したキャディは国内外のプロトーナメントでバッグを担ぐ約20人。講師は日本ゴルフ協会(JGA)のルールズコミッティ・チーフディレクターの市村元氏が務め、講習会は1時間45分に及んだ。
日本プロキャディ協会の森本真祐代表は「2年前のルール改正以降、ちょっとごちゃごちゃになっている部分もあって、整理する意味でもありがたい」と、ボランティアで講師を勝って出てくれたJGAに感謝した。
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ルールを知ることは、プレーの決断において有利になるだけでなく、プレー時間の短縮にも直結する。国内女子ツアーの開幕戦では、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)がキャディ向けのルール説明会を行っているが、ルールブックをじっくり確認するような機会はほとんどない。
勉強会を終えた佐藤賢和キャディは「いままでなら競技委員を呼んじゃいそうな場面もあったけど、もう大丈夫と思えるところもあった。稼ぎに来ている選手ほど、試合前にルールを確認しにくるという話も聞いたので、ルールを学んで、自信を持って選手の背中を押してあげられるようになりたい」とコメント。
5年目となる齋藤嵩介キャディは、フェアウェイに埋まった球を処置する際、選手ともどもルールが明確に分からずに、安全策を取ってなるべく近い位置にドロップしたことがあるという。だが、ルール上は1クラブレングス以内にドロップできる。「ルールを知っていれば、より条件の良いところからプレーできることもある。自分で調べたりもしているけど、こうやってオンラインで教えてもらえるとすごく安心できるし、確信を持ってやっていける」と貴重な機会を喜んでいた。
日本プロキャディ協会は、今回参加できなかった人も対象に、今後も定期的にこのような勉強会を開催していきたい、としている。