新会長に就任した小泉直氏（右）と、島田幸作元会長。JGTOの今後の動向に注目したい

（社）日本ゴルフツアー機構（JGTO）は3日（月）、都内ホテルにて総会を行い、役員の新体制を発表。節目となる設立10周年を迎えた今年、初めて外部からトップを招聘する新たな変化が起きた。

1999年の設立以降、会長を務めてきた島田幸作氏が会長職を辞し、新会長には元（株）トヨタオートモールクリエイト社長で、昨年末まで日本学生ゴルフ連盟常任理事を務めていた小泉直氏（68）が就任。島田氏は名誉会長に就任する。

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過去にプロゴルファーの世界に身を置いてきた島田氏は、会見で「ゴルフの知識はあるが、ビジネスでは世界についていくには辛いと感じていた。（財政面で）うまくできていなかったことを心苦しく思っていたし、良い人がいればバトンタッチしたいとは、前から話していた」と、財政面で瀕している現状が、トップの交代に至った経緯を自ら明かした。

一方の小泉氏は、今後の方針について「ゴルフの原点であるエチケットやマナーなくして、ゴルフはありえない。選手には意識革命をしてもらいたい」と、意識面での変革を強調。また、財政再建への具体案は示さなかったが、「まだこれからという段階。伸びる余地は十分にある」と話した。

小泉氏は立教大学経済学部卒。トヨタ自動車（株）OBで、過去に宣伝、営業畑で培ってきた手腕を買われてのトップ就任。今後のJGTOの動向に注目が集まる。