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支えるということ 今週の一枚:オーガスタナショナル女子アマ

2022/04/06 08:01

アスリートが言葉を発する時、必ずと言っていいほど出てくるフレーズがある。「いろいろな人の支えがあったからこの結果がある」と。意地悪な言い方をすれば接頭辞かの如く、だ。

ゴルフというスポーツは孤独との戦いでもある。長時間、数日間脳と身体を酷使して己と戦い続ける。そんな選手たちのプレーを支え続けるのがキャディという存在だ。今年のオーガスタナショナルウィメンズアマチュアは2日目の悪天候が影響して、日程が遅れる事態となった。9時間の遅延により2日間の予定だった予選が3日間に伸び、選手たちも集中を保つのに苦労しているように見えた。上位30人のみが憧れのオーガスタナショナルでプレーできるというご褒美がより一層彼女たちの柔らかなハートを締め付けた。多くの選手はキャディを自分の親や兄弟が務めているようで、クラブハウス周辺では選手がストレートな感情をキャディにぶつけるシーンが幾度となく見られた。

アマチュア競技でキャディに報酬があるケースはほとんどない。それでも日が昇る前から暗闇がコースに訪れるまで献身的に彼女たちを支え続ける。朝キャディバッグを持ち上げた時に感じる疲労感は一度や二度ではないはずだ。そんなキャディの支えをすぐそばで見ながら、感じながらプレーする彼女たち。この先プロゴルファーになったとしてもオーガスタナショナルでプレーしたことと、支えてくれた人への感謝の気持ちはその柔らかなハートに深く刻まれている。(フォトグラファー・今井暖)



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