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ヤニ・ツェンが貫禄の連覇! 藍は1打及ばず単独2位

◇米国女子ツアー◇ホンダ LPGAタイランド2012 最終日◇サイアムCC(タイ)◇6,477ヤード(パー72)

単独首位の宮里藍と、1打差で追うヤニ・ツェン(台湾)。最終組を回る2人の争いは、ヤニのイーグル発進で幕を開けた。宮里は1番(パー5)をバーディ発進とするもヤニに並ばれ、さらに3番のヤニのバーディで早々に逆転を許す。以降は差をジワジワと広げられ、前半9ホールを終えた時点で宮里14アンダー、ヤニ18アンダー。申智愛(韓国)にも逆転を許し、苦境の中でサンデーバックナインを迎えた。

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流れが一変したのは、ヤニがこの日初めてボギーを叩いた10番(パー5)から。宮里はここでバーディを奪って2打差に迫り、申も1打差に肉薄。その後も3つ巴の接戦は続いたが、最終的に「66」をマークしたヤニが通算19アンダーで大会連覇を達成。宮里は7バーディ、3ボギーの「68」と健闘したが、通算18アンダーの単独2位と惜敗を喫した。

通算17アンダーの単独3位に申、通算14アンダーの単独4位にエイミー・ヤン(韓国)。通算10アンダーの5位タイにステーシー・ルイスら4人が続いた。宮里美香は3つ伸ばして今週初の60台をマークし、通算4アンダーの21位タイに浮上。諸見里しのぶは通算イーブンパーの33位タイ、上田桃子は通算5オーバーの単独54位で4日間の戦いを終えた。

<ヤニ、大会連覇で今季初勝利を飾る>
18番グリーンでヤニの見せた涙が、この試合のタフさを物語っていただろう。昨年、米国女子ツアーで7勝、その他を含めて年間12勝をあげ、世界ランクナンバー1に君臨するヤニ。周囲の期待は高く、「すごくたくさんのプレッシャーを感じていた」という今シーズン。最終組でスタートしたヤニは、序盤に4打のリードを築くも、中盤足踏みして、宮里藍、申智愛に1打差まで迫られる。試合を決めたのは、18番の第3打。ピンそば20cmにぴたりとつけるショットで、逆にこの1打が無ければプレーオフで負けていたかもしれないというきわどい勝利に、その感情をこらえることができなかった。

タイで開催されている今大会。熱狂的なファンの多い台湾からも多くのギャラリーがヤニの応援に駆けつけた。その結果として、何度もアドレスに入ってからカメラの音で仕切り直しを余儀なくされるヤニがいた。そんなすべてのストレスから自らを解放したのは、自分自身が磨き上げてきたショットだった。

<2年ぶりの優勝には届かず、申智愛は単独3位>
一時は世界ランク1位にも上り詰めたが、昨年は優勝から見放された。そんな申智愛が、今季2戦目で優勝争いに絡んできた。終盤の17番でバーディを奪い、一時は一打差に詰め寄ったが、最後は振り切られて単独3位。それでも今季の復活を予感させる活躍に、充実感を漂わせた。

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2012年 ホンダ LPGAタイランド2012



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