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横峯さくら、危なげなく今季2勝目

「廣済堂レディス」最終日の6番パー5、ピンそば1.5mのバーディチャンスにつけた横峯さくらがまさにパットを打とうとアドレスに入った瞬間、取り囲んだギャラリーの携帯電話が鳴り響いた。数秒、止まったままの横峯だったが、思い直したように「ふぅ」と息を吐いてアドレスを解く。

「あれで集中がブロークンして、ちょっとナーバスになった」と、キャディのジョンが振り返る。仕切り直し後のバーディパットはカップに蹴られ、同ホールでバーディを奪った有村智恵に2打差に迫られた。

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しかし、「ショットが悪かったら、次どうしようっていうのはあるけど、考えていたのはパッティングのことだけでした」と、今週は好調なショットが横峯を支え続ける。

雨の影響で前日よりグリーンが重くなり、各選手が思うようにスコアを伸ばせない中、10番でこの日2個目のバーディを奪って再び2位と3打差。13番で今週唯一のボギーを叩いたが、最終18番を2打のリードを保って迎えると、ガードバンカーからの3打目をピン上4mにつけて勝利を確信した。

「最後入ったらすべてよしだけど、そんなに甘く無かったですね」と、このバーディパットが外れると、珍しく右手で自身の太ももを叩いて悔しがった横峯。それでも、返しのウィニングパットを沈めると、左こぶしを突き上げて喜びを爆発させた。

通算13アンダーはトーナメントレコードタイ記録。「嬉しいですね。ショットが良かっただけにチャンスが多かったけど、(パットが)ちゃんと届いたのが2、3回。まだまだというのが半分半分です」と、勝ってなお、反省点も口にする。今季2勝目、自身通算11勝目は今年の目標とする賞金女王も大きく手繰り寄せた。「まだまだ(シーズンの)3分の1くらいだけど、少しずつ近づいていると思う」と、遠くの目標を見据えながら、横峯は突き進む。

2009年 廣済堂レディスゴルフカップ



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