<こちらの44歳もまだまだ元気・・・! 桑原克典の生きる道>
1997年 住友VISA太平洋マスターズ
期間:11/13〜11/16 場所:太平洋クラブ 御殿場コース(静岡)
ウェストウッド、追撃かわして大会2連覇
3打差はやはり厳しかった。終盤の3連続バーディで必死に追い上げたジョー尾崎も、17番ショートホールでボギー。18番では3Wで果敢に2オンしたもののグリーン上段につけてノーチャンス。
「やっぱりスプーンじゃ止まらないよな。その前に17番でボギーにしちゃうのがいけないんだけど」と直道。17番のミスは「ちょっと深く入ってしまった」のが原因という。 「完全にかぶってしまった。アドレナリンも入っていたし、あれを一息おいてから打てるようになるといいんだけど・・・プレッシャーのかかる前に打ってしまいたくなるんだよね」
出るのは反省ばかりという。日本では失敗しても2位だが、米国でこういうケースになると「一気に20何位に落ちちゃう」のだとか。
また最終18番でイーグルとして一気に2位に上がったジャンボ尾崎もついにウェストウッドをとらえきれなかった。 「こういのが一番悔しいんだよ」とジャンボ。しかし「ゴルフの内容はいいから、来週が楽しみだ」
ジャンボはこれで獲得賞金1億5870万円。丸山茂樹との差は4600万円。マルの賞金王の夢はは限りなく遠のいた。
L.ウェストウッドは昨年に続いての2連覇。最終日は決して絶好調とはいえないラウンド内容だったが、なんといっても欧州ツアー3位。 「去年に比べると今年はプレッシャーが強かった」が、必死にタイトルを守り抜いた。
「尾崎兄弟の強さというのを今日はよく味わった。ジョーの強さは米ツアーでも知っていた。ジャンボはロングヒッターだから、いつイーグルを取ってくるか心配だったんだ」とウェストウッド。ラッキーなことにジャンボのイーグルは最後の最後、どんづまりの18番。もう遅すぎた。
優勝争いには関係なかったが、この試合の杉原輝雄の元気ぶりも特筆もの。60台のスコアを3日並べたんだから、やはりすごい。ジャンボが感心するわけです。