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ジャンボ、14人抜きの大逆転!

ジャンボの神通力はまだまだ衰えていなかった! 15位タイからスタートしたジャンボ尾崎は8バーディ、2ボギー。最終18番では4番アイアンで9メートルに乗せてのイーグル。原田三夫、C.フランコを1打かわして逃げきった。

「今朝から大爆発の予感があった。ショットの手応えもいいし、練習場でもいい感触。あとはグリーン上の問題だけだったんだけどね」とジャンボ。「自分の能力が怖くなってくるよ」
「パットさえ入ればかなりのアンダーが出せるとは思っていたが、こういう逆転になるとは。本当に嬉しい。佐野木(キャディ)もよく読んでくれたし、ここのギャラリーは特に燃えさせてくれる。こういう感動のゲームをギャラリーにこれからも見せていきたいね」

ま、何を言われても仕方ない。そのジャンボが「正直言うと、終わるのを待ってる間、ドキドキしてた」という相手の一人、C.フランコは「悔しい!」の一言。
「プレーは良かったんだ。それなのにスコアが伸ばせなかった。12番から17番までなんか毎ホールがバーディチャンスだったのに、1回も入らない。しっかり打ってるんだけど、ボールがちゃんと転がってくれなかった・・・」とフランコ。「日本での最終戦に勝ってから米ツアーのテストに行きたかったんだけどね。そうは簡単にいかないか・・」

原田三夫も惜しかった。「前半はしのぎ倒した感じです。シードがかかってるんだから、クサってる場合じゃないと思った。一歩一歩行こうと考えました」
16番でジャンボのイーグル大歓声を聞いた。「自分より上の人がいる。なんとかあと2つ取らないと勝てないとと思って上がり2ホールをプレーしたんですが」
しかしチャンスのロングホール、18番でティショットをミス。短いバーディパットも入らなかった。「2位は大きいです。でも、やっぱり惜しかった・・」

杉本周作もボギーが連発した。18番でバーディがやっときたが、すでに遅すぎた。「2番バーディでいい出だしと思ったんですが、甘くなかったですね。やっぱりプレッシャーがありました」
トップでスタートしたはずだったのに、前半を終わってリーディングボードを見たら様相がガラリと変わっていた。「あーあ、みんな上に来たなー・・・」と変な感慨があったという。「また頑張ります」

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1998年 Philip Morris Championship



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