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細川和彦、大逆転。賞金王も狙える!

意外な展開になった。あれほど安定していた伊沢利光が最終日はスコアを伸ばせず現状維持。夏男返上「オールシーズン男」の細川和彦がボギーなしの6バーディと猛烈に追い込んだ。

10番で追いついた細川は14番で追い抜き、16番は相手のミスで2打差。17番ロングはともにバーディ。カギとなる18番ショートも細川がしっかりパーでおさめて2打差のまま逆転逃げきりに成功した。これで細川は賞金3000万円をプラス。ただし賞金ランクトップの尾崎直道も5位賞金を稼いで必死に防衛したため差額は858万円。

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机上の計算だが、もし沖縄オープンで細川が優勝(1800万円獲得)すれば賞金王は確定。単独2位(900万円獲得)でも可能性が少し出てくる。最後に笑うのはカメの歩みで1年を戦った尾崎直道か、それとも勝てずに苦しみぬいたウップンを一気に晴らしている細川和彦か。面白くなった。

細川はこのオフに結婚する。「この試合を勝って、できたら賞金王とか取って、そして結婚式を迎えたいなと思ってました。本当に嬉しい。逆転優勝ってのは、これまでにないパターンですから。自信がつきます」

4日間、同じゴルフをしようと思った。決してピンを狙わない。やさしい方やさしい方へとボールを打っていこうと心がけていた。その結果が優勝につながってくれた。 「今まで優勝した中で、いちばん落ち着いていられました。スウィングのリズムも自分でもゆっくりできているなと思えましたね」

これまで負けた試合のビデオを見て研究した。いつもダメなときはスウィングが早くなり、ピン狙いのゴルフをしていることに気がついた。ゆっくり振ることを自分の課題にして練習してきた。

「火曜日から突然、わかったんです。クラブの重みを感じられるようなスウィング。それができるようになった。パットもそうです。ヘッドの重みで打てるようになった。ほんと、突然なんですよ」

これで5年シード。もちろん賞金王も視野の片隅に入った。「5年の保障ができた。来週こそ今年の締めくくりで頑張りたいです。海外もいきたい。来年、いきたいな。ダメでもともと。なんといっても5年あるんですから」

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1999年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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