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中嶋転落。ジャンボが大逆転V!

午前中は荒天。午後からも時折雨が強く降った。スコアが伸びなかった。中嶋常幸はバーディが取れずズルズルとボギーを重ねて76。この間隙を縫って下から一気に上がってきたのがジャンボ尾崎。あっというまに並ばれ、抜かれてしまった。残された谷口徹もリードを保つことができず崩れての1打差。先に15アンダーでホールアウトした尾崎の勝利を許してしまった。

これでジャンボ尾崎は気分のいい開幕戦勝利。マスターズにむけて絶好の土産を手に入れた形だ。また丸山茂樹も最後に来てようやくスッキリしたラウンドができた。一気に7位へ浮上。理論派・江連 忠もついに実戦で気を吐いた。

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ジャンボは7バーディ、2ボギー。しかし内容に満足はしていない。「勝負には勝ったけれど、納得度は低い。天候のいたずらとでも言うのかな。普通の天気なら上の選手もそれなりにスコアを伸ばせたはずだし」

ひょっとしたら、ライバル中嶋常幸の復活をいちばん望んでいたのがジャンボだったかもしれない。朝、練習場で中嶋常幸と話をした。「ワンチャンスあるだろ、と言ったら、二波乱くらいあるんじゃないのと本人が言う。ちょっと弱気だったね。波乱なんかないよと言ってもらいたかった」

谷口徹については「15番のロングでバーディ取れなかったのが大きい」と分析した。「15番で取れていれば16番ミドルだってチャンスがあった。16アンダーで逃げきりという構図を彼にしてみれば頭に描いていたんじゃないかな」

しかし1ストローク差の接戦は決して簡単なものではない。「勝ちたい勝ちたいと思って本人は一生懸命やるんだけど、勝負事というのはね・・・思った通りにいかないのがゴルフなんだよ」

みんなが勝ちたくてしょうがない気持ちでやるのがゴルフ。ジャンボ自身も18番のバーディを入れられなかったのは悔いが残った。「今日は6アンダー。それならチャンスがある」と思っていた、その構想に1打届かなかった。結果的には勝てたが、自分としては苦しい内容だった。だから「納得度が低い」という言葉が出てきた。

「練習でいくらいいショットをしてもダメなんだ。やはり実戦で自分なりの打ち方を少しずつ思い出していかないとね。その意味では開幕戦というのはいろいろ思い出させてくれる。いろいろ反省させてくれるよ」

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1999年 東建コーポレーションカップ



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